たかはるヒト×コト交流センター ~南インド料理教室~

高原町に新たにOPEN予定の「たかはるヒト×コト交流センター」にて、吉川美加さん講師による【南インドカレー教室】が行われました。すでに何度か開催されている料理教室ですが、前回も沢山の方が参加されたという人気ぶり!
説明を受け、レシピをチラチラ見ながら、せっせと作ってみると…うん。美味しい~!南インドってどんな感じなんだろう…と興味しんしんです。
料理教室終了後、最近高原へ移住されてきたという吉川さんにお話を伺いました。
 

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南インド料理をはじめられたきっかけなどあれば聞かせて下さい。
 
吉川さん: 料理は元々好きなんですけど、南インドは…現地に住んでいたので(笑)
その時にほぼ毎日食べていたんですが全然飽きないんですよ。色んな種類があってすごく美味しくて。自分でも作ってみたいと思い、現地の人に習ったり本を読んだりして色々作ってみたりして。南インドではアーユルヴェーダ が生活に元々取り込まれていて、現地の人達は知らず知らずのうちに実践しているという感じでした。そういうこともあって、食事を提供することで皆に元気になってもらえたらいいなという想いがあって…。アーユルヴェーダ…インドの伝統的な医学のこと。
 
ー現地で実感することがあったんですね。
生活にアーユルヴェーダを取り入れているって、どんな感じですか?
 
吉川さん:食べ物とか…全般的にそうなんだけど、水だったら冷たい水は飲まないとか。それに料理の中に沢山のスパイスが使われています。
例えば、家族が「具合悪い」とか言うと、お母さんがその症状に合わせてスパイスを調合して「じゃあこれ食べなさい」とか。そういうことが家庭で自然に行われている土地だった。で、それがまた美味しいんですよ(笑)
 
ー普通に「南インド料理」というと馴染みのない人が多いと思うんです。その魅力を伝えるとしたら…?
 
吉川さん:去年南インドへ一緒に行ったメンバーの中で、初めて行った人が南インド料理にすごくハマって。帰ってきて、もうそればっかり…(笑)
日本人のイメージで“カレー”というと1種類しか思い浮かばないけど、いわゆる日本で言うカレーではないんです。野菜も沢山食べれるし、米文化だから日本人にも合っているし。米の種類もいろんな種類があります。 
 
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はじめに油でスパイスをパチパチと弾かせるのがベーシック
 
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ポピュラーなキャベツのトーレン(炒め物)。オイルに乾燥豆をさっとなじませ野菜と炒める。

 

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 グツグツ…うーん、いい香り!スパイスを擦り込んだ鶏肉や野菜を煮込みます。

 

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 ひとまず完成~!これらを全部混ぜつつ食べるのがインド流。

 

ーたかはるに移住されてきたばかりですが、ここに決めた理由は…?
 
吉川さん:去年3回来たんですよ。なんか…すごいいい所だなぁーと思って。
最初はアーユルヴェーダの先生と一緒に来たんだけど、その後“また行きたいなー”
と思って、2回目は一人で来て…。あー、やっぱりいいなと(笑)
緑が多い所や、水が豊かな所がケララの感じと似ていて…
生えてる植物は違うけど(笑)
 
ー最初、南インドに興味を持ったきっかけって何だったんでしょう
 
吉川さん:そうですね。最初は私自身いろんな国をまわっていて、その時に出会った旅行者が“インドはすごいよー”と言っていて。しばらく経って実際にインドに行ったら、人もごちゃごちゃしてるし、実はすごい嫌だったの(笑)
けどなんか旅してたら好きになってきて…数か月後位からかな。
一緒に行った人はまた別の所へ行ったんだけど、私はせっかくインドきたしアーユルヴェーダ習ってみるか!みたいな軽い気持ちで(笑)ケララに来て。
その時は海沿いに住んで、町中のクリニックへ習いにいくって感じだったんだけど、その後もずっと南インドに滞在しました。
その時からアーユルヴェーダは多分一生関わるなという感じがあって。
そして日本へ戻ってからは、段々と食の分野へいくような流れになってきて…
 
ー「食」ってまずは一般的に入りやすい分野ですよね。
そこを通じてアーユルヴェーダを知っていったりとか…。
スパイスも上手に取り入れていけば普段の生活で生かせますしね。
 
吉川さん:うん、スパイスを使うからインド料理にしなきゃだめとかじゃなくて、
和食でも使えるし。アーユルヴェーダは一応医療として成り立っているけれど
“病気になってから治す”というよりは
“病気にならないように気を付ける”というのが元々のコンセプト。
それには日々の生活が大事で、そのなかでも食事が大きな部分を占めている。
よくTVで「○○が健康にいい」とかってやるじゃないですか。
で、そうすると次の日に皆それを一斉に買いに行くっていう(笑)
けど、それがその人に合っているかとか、その時の体調に合っているかは人それぞれ違うんです。食材だけが大事なんじゃなくて、自分のその時の状態と心の持ち様、あと食べる時の気分とかも健康に関わってくる。
そういうことも知ってほしいなと思っています。
 

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 吉川さん、ありがとうございました!

 

吉川さんから伝わってきたのは、南インドの魅力や食の美味しさ、
“食事が健康において大事”ということをもっと実感してもらいたいということ。
実際に料理教室で体験してみて…
料理法も新鮮でしたが、そのスパイスの豊かなこと!
料理しながらその都度体調に合わせてスパイスを変えたりしつつ、手軽に美味しく体調を整えていくことが自然に出来る食文化に感動しました。味も本当に美味しいんです。なんだろう、スパイスが沢山入っていて一気にぶわぁーっとくる美味しさ、深みがあって。いただきますの際も、インド式でお祈りをしてから頂いたのですが、手を合わせて目を閉じ、お祈りを聞いていると、言葉は分からなくとも心が整うような気持になり、今から食すものはきっと身体によい作用へ働いてくれる…という感じがするのです。
日々色んな物事に追われる日々だからこそ、本当に大切なことに気づかせてくれるヒントをもらう、そんな気がしました。

 

 

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