つばきの里(農家民泊)

高原町では「お試し滞在事業」を行っています。
 
高原町ってどんなところ?”  移住をお考えの方など、町内の雰囲気を実際に感じることができるのでご利用されてみてはいかがでしょうか。ただ泊まるだけではなく、それぞれで農業体験などができたり、現地のリアルな情報が聞けたりするのでオススメですよ。
今回はいくつかある宿泊施設の中から広原地区にある「つばきの里」をご紹介。
齋藤さんご夫婦がご自宅を農家民泊施設として運営されています。その名の通り
つばきの木が敷地内にあり、大自然を感じることのできるロケーションにあります。

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目印となる “やぐら” ここで眺める景色や夜空はかくべつ…!

 

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こちらが齋藤さんのご自宅。脇には立派なつばきの木、その前には広い畑が広がっています。

 

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優しい雰囲気の龍雄さんと、元気いっぱいの孝代さん。

 

―民泊を始めたきっかけを教えて下さい。
 
孝代さん:夫が先に知り合いと話してて…もう二人で決めちゃってたのよ!(笑)
もし私に話が来てたら反対してたかもしれない、だって(要領が)分からないもの~!けどトントンと決まってしまって、そこから家の障子を張り替えたり、各種手続きしたり、車も乗りやすいのに変えてね。
でもまぁ、やってみたら楽しいんですよ。ボケ防止にもなるしねっ(笑)
 
龍雄さん:民泊一回目の人達は神戸の人達で、「星空を楽しみにしてる」って言っていて。神戸の街は夜明るいから滅多に星が見れないらしくてね…
そこからやぐらを作ったんですよ、星をゆっくり眺めてもらえるようにと。
 
―印象に残っている思い出などありますか?
 
孝代さん:最初に来た子ども達(修学旅行生4人組)は今でも印象に残っている。
一生忘れない。自分達も初めてだから一生懸命!こちらの不安もあるけど、子どもたちはもっと不安だろうからね。そういうのは見せちゃいけないと全員の名前を最初に覚えて、会った時点ですぐ名前を呼んだら喜んでくれたりしてね…。
そして夕食にチキン南蛮作っていたら、4人の合唱が聞こえてきて「すごいね~、あなたたち歌上手いね~」って。それが忘れられないんですよ、すごく心に残っていて。そういう思い出全部、それぞれが素晴らしくて…。
 

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福岡からの修学旅行生4人組の民泊当日。まず家に着いたら自己紹介やお話で打ち解け合います。
「じいちゃん、ばあちゃんって思ってね~」
 
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お腹が空いてるだろうと、この日はすぐにお昼ごはん!定番のジャーマンポテトと、他にも沢山の品々…
 

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たくさん食べた後は畑で農作業体験!ネギやさつまいもの収穫を皆でワイワイ!楽しみながら…

 

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つばきの里の畑で採れた、うつくしき新鮮なお野菜たち!

 

―民泊をする上で大切にしていることはありますか?
 
孝代さん:一番気を付けているのは、自分達が常に初心に帰ってやること。
気を張ってやっていますよ、ケガをさせたらいかんからね。
龍雄さん:ケガや病気をさせないこと、目を離さないことですな。
孝代さん:あとは「ここに来たら絶対に仲良しこよしだよ~いじめはダメ!」
そんな感じ。中学校一年生なんかは元気ですよ、女の子でも本気で枕投げしますからね(笑)  あとやぐらに登った人には皆、東西南北に向かって「ヤッホー!!」って叫んでもらうんです、大人でもね(笑)ここは周りに迷惑掛からんから、大きい声で腹から叫んでいいよ~!って言うと、皆やってくれますよ。
うちのしきたりです(笑)

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―それはいいですね~!普段大声を出すことって中々ない…発散してスッキリしそう!
 
孝代さん:そう、我が家は楽しんでますよ。楽しんでもらえるとこちらもパワーをもらいます。学生さんで帰りに泣いて帰っていく子がいるんですよ、たった一泊で。校長先生が言ってましたよ。「学校に3年間もいて泣かない子がいるけど、たった1泊2日で泣いて帰る子がいる…そこが民泊の良さですね」って。
龍雄さん:部屋に来て「あれ、しずかだな~」と思ったら、みんなでしくしく泣いてるんですよ。こっちまで涙が出ますわ(笑)
ここを第二のふるさとだと思って欲しい。
“孫って言われてうれしかったです”って手紙をくれた子もいましたね。
 
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龍雄さん、孝代さん、ありがとうございました。
 
最初は  “ 私に(民泊の)話が来てたら反対してたかもしれない ”
とおっしゃっていた孝代さんですが…。いやいや、ハマり役としか思えません。
優しく大らかに構える龍雄さんと、元気いっぱいにイキイキと動き回る孝代さんは
はたから見てもすごくいいコンビ。
あっという間に周りの人々を笑顔でいっぱいにします。
「私たちのお孫ちゃん達!!」と目をキラキラさせながら話しかけてくる孝代さん、そして出される美味しそうなお昼ごはんに、初めてここへ来た中学生もあっという間にキンチョーがほぐれてニコニコ嬉しそう~。そして一緒にいた私までお二人の温かなお人柄に元気をもらい、こころホクホク。そして取材後は、その日の楽しそうな夕食風景を思い浮かべながら…つばきの里を後にしたのでした。
 

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