マンゴー農家で修行中!宮崎 隆さん(地域おこし協力隊)

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今年7月から、高原町広原地区にあるマンゴー農家・原田幸一さん、都美子さんご夫婦の元で農業を学び始めた地域おこし協力隊の宮崎隆さん。

東京から高原町へ移住し、憧れていた農業への道を歩み始めたばかりです。「毎日が楽しくて仕方ない」そんな声を聞きつけて、原田さんのハウスへとお邪魔してきました。

 

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春になるとミツバチに交配させて花が咲き、実をつけるのは年末あたりから。たわわに実るマンゴーがずらり!

マンゴーが実を付け始めるのは年末辺りから…ということで、現在は青々と葉が生い茂っている木の管理が主な作業。「本当に成長が早くて、葉の色の変化や成長の様子を見ていくことが楽しいですね」と目を輝かせます。その様子からは、新しいことを始めたときのフレッシュな感動やワクワクした気持ちが静かに伝わってきます。

高原町で暮らし始めて3か月。自然環境の豊かさはもちろん、食べ物の美味しさ、子どもたちが「こんにちは!」と気軽にあいさつしてくれること…。些細なこととはいえ、日々感動や驚きが絶えないようです。

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宮崎さん「土とか汗にまみれて仕事するの、気持ちいいな~!!って。(笑) 田んぼも手伝わせてもらったり、全部一から教えてもらえていて、本当に恵まれていますよね。東京もいいですが、こちらの落ち着いたゆったりした雰囲気が住みやすい。本当に毎日、充実した時間を過ごしています。」

以前は飲食店で朝から晩まで働きずめの日々だった宮崎さん。祖父母が両方農家だったこともあって、幼い頃から農業に対してずっと憧れがあったそう。東日本震災後、更にその気持ちが強くなり、現実的に仕事を探し始めます。最初は北海道、長野…と移住先を検討していましたが、たまたま新聞で目にした小林市の移住広告に惹かれて、3週間のお試し滞在をしに小林市へ。そして最終日に高原町へと足を運んでから…不思議なくらい物事がトントンと進んでいったのです。

宮崎さん「地域おこし協力隊として、原田さんの農家で研修できる環境に恵まれて良かったなと思っています。移住を迷ってる人は、まず動いたらいいと思いますよ。いい出会いがあるかもしれません。」

宮崎さんにとって、高原町への移住は人生の大きな転機となりました。穏やかなお人柄ですが、心の奥では静かな情熱の炎が灯りはじめているようです。念願だった道を歩み始めたご本人に、心から応援と祝福を送りたいと思います。

 

そして、次に案内されたハウスの中へ。…んん?これはアボカドさんではないですか!しかもつやつやで、大きい~!「そう、アボカドも始めてみたのよ」と、にんまりする原田さん。現在5品種育てており、来年から徐々に出荷数を増やしていく見込みだそうです。写真のものは「ピンカートン」という品種。味もそれぞれ違うそうで、興味深々です。希少な国産アボカドの今後の進展が楽しみですね。

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こんな風に実をつけるんですね~!ぶらりと実を垂れるアボカドの木々。

好きであるからこそ、色んな困難を乗り越えられる

最初は菊農家から始めた原田さん。花の表彰や県での講演会等、数々の経験を積んできましたが、農業をやる上で一番の必要条件は『好きであること』だと言います。全国的に後継者不足・人口減と言われる中で、本当に好きな人がいれば自分の仕事を継いでもらいたい…と考えていた最中に宮崎さんとの縁が巡ってきたのでした。

原田さん「都会はお金は稼げるとしても、その分物価も高いしね。そんな生活の中で…気持ちやね。心のゆとりというのがないよね。その点、こっちは金はなくても食えるよと(笑)オーバーに言えばそういう仕組みがある。近所付き合いができたら「大根できたよ」とかさ。最初彼に会ったときに、そういう話はしていたね。あとは人生を楽しんでいないと、いい仕事もできない。自分の場合は趣味のバイクを楽しむことが、仕事の質にもつながってくる。それが実感として分かっているから、彼にも人生の楽しみを見つけてもらいたいと思っているよ。」

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ふるさと納税にて今年収穫できた分を個数限定で出品しました。 金額やパッケージの仕方等を担当者と決める打ち合わせ風景。

優しい笑顔が素敵な原田さん。休日にバイク仲間とツーリングを楽しむ等、充実した毎日を過ごされていることが、若々しさに磨きをかけているようです。宮崎さんも、温かく迎え入れてくれた原田さんご夫婦のことを、両親のように感じていると言います。

縁って本当に不思議ですね。それに、作物を育てる人自身が生き生きとした心で触れるからこそ、元気な作物が育つのだろうなぁ…。原田さん達の笑顔や、ピカピカのアボカドを見て、ふとそんなことを思うのでした。

 

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