井ノ上工房

 

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狭野神社の脇にある道沿いを行く途中、ふと目に入る手作りの看板。手前にあるご自宅の奥を進んで行くと、家具製作の工場、ギャラリーがありました。
 

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“ぎゃらりい”の中へ入ると、ふわぁ~っと、いい香り~!!
すぅーっと深呼吸したくなるような…木のアロマ、それぞれの香りが漂います。
 
「お客さんにも香りの事言われるんだけどね~、僕はもう慣れすぎてよく分らんのですよ」と笑う、ここの店主・家具職人の井ノ上 弘海(ヒロミ)さん。
 
元々狭野出身である弘海さんは、家具職人としての経験を重ねたのち平成元年に狭野でこの工房を立ち上げ、現在は奥様の由起子さんと一緒に日々家具作りに勤しんでいらっしゃるそうです。
 
 ―家具の仕事、何年くらい続けてらっしゃるんでしょうか?
 
 弘海さん:この仕事はもう…45年位かな。こういう場所でやっているから狭野神社や温泉へ来た人が見に来てくれたり、宮崎から来る人が多いですね。
リピーターもいるし、鹿児島や熊本の方も時々ね。まぁネット販売とかはしないので広がりは…だけど一人で出来る分しかできないからね、楽しめる範囲がいいんですよ。 
 
―材料はどうされているのですか?
 
 弘海さん:木は主に硬い木、広葉樹は都城市の材木屋さんで仕入れています。家具として日常的に使う際にエアコンやストーブなんかの影響も受けますから、しっかりと乾燥させた木材であることが一番ですね。
もちろんメンテナンスもします。家具の横でストーブ焚いたりなんかして、大変なことになったこともありますし(笑)
木は、生きていますからね。
ムチャなことしたらバリっと割れたりもするし。
 
―いきものとして付き合っていく感覚でしょうか、いいですね。愛着も沸きそう…
そんな手作り家具の魅力を伝えるとしたら、何でしょうか?
 
弘海さん:家具は部屋に置くだけで癒しになる…というかね。
ひとつひとつが、木目も違うし、桜の木なんかの特徴でいうと虎模様が入るんです。見る方向でいろんな変化が出る良さもあるし、何より自然のものですからね。そういうところに、木目のシートを貼ったような家具にはない良さがあるのかな…と。
由起子さん:来た人が言うもんね、“やっぱり木はいいね~”って。
 
―そうですね。大量生産のものとはまた違った、一点ものの魅力がありますよね。
 
弘海さん:木の家具は、傷が入っても削ったりすればまた元通りになるんですよ。
だから何十年も使える。長い目で見たらエコなのかな、と(笑)
そして(人に)もらってもらえるような家具じゃないと…いい家具は誰かがもらってくれますから。そんな風に後々のことまで考えて買ってくれるお客さんもいて。
 

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弘海さん:狭野神社の神様の道具も、木製のものは殆ど作っていますよ。
最近は石灯篭の小さな窓を全部変えました。
 
―えー、すごいですね!神様の場所のお手入れ…
弘海さん:いえいえ、知り合いですからね。木で作るものは何でも、作りますよ。
 
―やっぱり好きなんですね、作ることが。
弘海さん:仕事だからですね。
由起子さん:頼まれたら嫌とは言えないんですよ(笑)
 

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工場内の壁にずらりと並ぶ道具の数々。右は今頼まれて作っているという猫のツリーハウス!
 
―最後に…この地域のご出身だということですが、たかはるの魅力や感じることなどありませんか?
 
弘海さん:狭野に住んでますが…段々と若い人が減っていますからね~。
自分が若い頃に比べると時代も変わっていくのを感じます。
若い人達の雰囲気も変わってきているしね。
郷土芸能や祭りもあるし…実際住み始めてみると難しい面もあるとは思いますけど、地域としては移住者や若い人達が一人でも来てくれるといいですよね、本当に。少しでも地域が明るくなれば…。
 
―そうやっていって頂けるだけで救いです、私達も。少しでも受け入れてもらえる人がいるだけでありがたいというか。温かい人も多くて良かったです。
自然環境もいいですしね、なるだけ自然に近しい場所で子育てしたいな~と思っていたので。
 
由起子さん:うん、それはありますよね。神社も温泉も近いしね、空も広いし(笑)
弘海さん:霧島連山のすごい景色とかね…高原町が一番きれいに見えるから。
人の少なくなっていく寂しさもあるんですよね。だけど最近近所で子供の声がやっと、何年かぶりに聞こえるようになってね~。うれしいですよ、やっぱり。
 

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弘海さん、由起子さん、ありがとうございました。
 
実は今回突然お店へお邪魔したのですが、入るとすぐ「あ、どうぞどうぞ~。よかったら見てみて下さい」と案内して下さり…自然体でとっても気さくなご夫婦でした。
ぎゃらりい内に並ぶ家具たちは、シンプルで優しい表情。丁寧に作られているのが伝わります。こういうのが欲しい…など希望に応じてオーダーメイドも受け付けているそうです。
 
「インターネット販売はしないんです、直にみて触れてみてから購入してほしい」
という弘海さん。手をかけ時間をかけて丁寧に作った“生きた家具”だからこそ、その行く先まで想いを込めて作られています。直に触れてみてから決めてほしいというのも、作り手としてはごく自然な気持ちの表れ。ネットで写真を見ただけでは分からない、実際に触れた感じや木の香り、その存在感をまるごと確かめてから決めてほしい…。
 
今でこそ何でも安く簡単に手に入るようになりましたが、それはどうしてなのか?
どんな方法で安く作られているのだろう。私も“手頃なものがいい”と思ってモノを買うことが多いですが、その向こう側の景色まで見えてくると、少しずつ手にするものが変わってくるのかな…と、モノの見方についてふと考えさせられました。
 
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えがおリレーvo.2 瀬戸山裕子さん

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たかはるで日々暮らしをいとなむ人々。
その人生やありのままの姿をリレー形式で伝えていきます。
今回は第2回目、瀬戸山 裕子さんです。
 
高原町でコンクリートブロックの製造を行う【瀬戸山ブロック】
広い敷地内には沢山のブロックが積まれ、大きなトラックが行き交います。

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普段こちらの事務所でお手伝いされているという裕子さんは、高原で生まれ育ち、この地が大好きだと言います。「足を運んで感じてほしいものはいっぱいあるんですよ~」と高原の魅力をはじめ、子育てのことなど…いろんなお話を朗らかに話して下さいました。 

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左側は事務員の方、右側が裕子さん。

 
裕子さん:ここに嫁いでから毎年三社参りするんですよ。
霞神社、霧島東神社、狭野神社と家族二世帯皆で行き、一年が始まります。
社長は毎月一日に霞神社へ参っていて…。
そういう、神社へ行くことも自分の中で気持ちがいいですよね、邪気が払えるというか(笑)水もお米も美味しいし…夏は子供達を川遊びに連れていきます。湧水や新緑が気持ちよくて…。狭野(ご実家)に帰った時は、まず温泉に入って、あ~いいな~と。
小さい頃はお風呂にポンと入れる入浴剤に憧れもありましたけどね、ないものねだりで。けれど外にでると気づくんですよね。霧島の景色だとか地鶏だとか…同級生も皆帰ってきたら、まずはバーベキューですもんね(笑)
 
―うん、いいですよね。シンプルな環境の方が、生きることの豊かさを感じられるから…何もないって言うけど、そこに全てがあるってことを感じるというか。実際住んでいる方からそんな風に魅力を聞けると私も嬉しくなります。
 
裕子さん:私はずっと高原にいるので、逆に気付かないこともあると思うんですが…。今日も本当は、うちの母を紹介したいくらいです(笑)すっごく元気がよくて。(※旦那様のお母様。ちょうど北海道へ旅行中…)私は母に支えられています、本当に。核家族が多い中ですけど、私は母の存在がありがたくて…何しろ4人子供がいますので、母無しでは無理です。
 

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お子さんは上から、中3(男)中1(男)小5(男)4才(女)の4人。賑やかな家族です。
 
子供は外へ出したほうがいい、一人では育てられない。
自然のままで育ててあげたほうが…感謝しながらね。
 
裕子さん:上の男の子たちは本当に野球チームで育ててもらって。監督がお父さん、みたいな。怒るとこは怒っていただいたりして、すごくありがたいです。
 
親御さんが忙しくて…とかで部活に所属していない子も多いですけど、逆ですよね。
入れてもらったほうが、ゲームに夢中になったりもしないし。出来ることは皆でしますよ、ていう環境ができているので。横の連携じゃないですけどラインでお互い連絡し合って「送り迎えするよ~」だとか…。なので安心して預けて欲しいんです。
 
親も子どもを通して横の広がりが出来ますしね。(子供に対しての)気持ちだけは持って。逆に気持ちが強くなりますから。子どもがゲームばかりしていると、怒ってばっかりになりますよ~本当。
それよりスポーツをさせたら体力もつくし、自然いっぱいだし、サッカー場もいいのがあるし、武道もあるし、特に野球も(笑)いい監督にも恵まれていますのでね。
外に出してあげると子育てしやすいと思いますよ。
 
野球チームを通して“育ててもらっている”という感謝の気持ちが強いという裕子さ
ん。子供達がスポーツを通して切磋琢磨する姿に、親としても学ぶことや得るものが大きいと言います。
 
裕子さん:うちの子ども達は、本当に強くしてもらいました。技術やセンスはないんですけどね(笑) “気持ちだけは負けない”というか。チームでも誰かが守りに徹さないといけない、一番いいポジションをもらっているんだよって子ども達に言っています。
ピッチャー、キャッチャーだけでは成り立たない。社会でも一緒ですよね。悔し涙も経験ですから。さぁどうする?ってなった時に自分で解決しないといけないので、そういうキッカケにもなるし、学校とはまた違った学びがありますよね。
 

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“弱さを出し切ってこそ、強くなれる” 子育てを通して学んだこと。
 
裕子さん:ゆっくり子育てって、理想の育て方としてありますけど、やっぱり出来ないんですよね。仕事や忙しさの中で…なのでなんかしたいなと思って。
朝、小学校へ読み聞かせに行くんですが、絵本だからこそ伝えられえることもあるし、学校の空気を感じることも出来るのでいいですね。
そこにご高齢の方も来られるんですけど…きれいですよ。容姿どうこうではなくて、志しているものがきれいなんですよね。我が子のように来てくださって、私に本の選び方まで教えて下さる。「今日は○○ちゃんが元気でよかった、私も元気もらったわ~」といって帰られて…。
そこに何を求めるでもなく、そういう関わり方なんですよね。
 
最初の子は完ぺきに育てようとして、本当に毎日泣いてました。
うまくできない~、立派なお嫁さんでいたい…と頑張っていたけど、無理でした(笑)それを受け止めてくれる人、環境があったから…ありがたいことですよね。
母に相談するといつも「あー、そんなことあるよね。大丈夫だから」って言って下さって。
やっぱり弱い所を見せて、初めて伝わることもあるんだなということが分かって。
泣いて伝わったり…そういう自分をさらけ出す強さがあって、今があるんですよね。弱い所を出し切れて、強くなるんです。
最初から皆強がっていると、お互いにカチカチ当たっちゃうのでね。
色んな方の話を聞いて、そこで打ち明け合って…本当は言いたくないところも言う勇気をもって吐き出すと、そこから打ち解け合える。ほんっと、きれいには生きていけません、皆さん(笑)
どんどんオープンに、外に出て…
弱さをさらけ出すのも最初は勇気がいりますけどね。
私なんかは、ひたすらがむしゃらですけど(笑)それが好きなんです。
人生いつも順風満帆だと怖いんです、登り坂のほうが自分自身、いいんですよね。
いっーぱい、泣いて笑って…それが生きてる証拠ですからねっ(笑)

 

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裕子さん、ありがとうございました。
 
明るい笑顔を絶やさない、まさに太陽のような方。
この記事に載せきらない程いろんなお話があったのですが…一貫して感じるのは “感謝している”というご本人の気持ちが、いつも根底にあるということ。
日々の生活において、ちゃんと周りに感謝できるということが、生きるエネルギーの源になって、毎日をしあわせに楽しく暮らせているんだろうなぁ…と。
柔らかい笑顔で笑う裕子さんの周りでは、家族や子供のこと、人とのつながり…とてもいい具合に物事が巡っているようです。
 
人との関わり方って、本当にそれぞれ。
面倒くさい時は“関わらない” それも楽かもしれません。
けれどそこで、あえて関わってみる。そこから見えてくるもの、問題に向き合いながらその先を進んで行くと…それまで以上に豊かな人生が広がっているかもしれません。
 
最後に、今回のお話の最中に印象的だった言葉を残します。
“ふさがっているよりも(心を)オープンにしていると、色んな情報も入ってきて。
自分の中で整理していかなきゃいけないんだけど…ある意味、皆が最終的に想っていることは「しあわせになりたい」っていう欲求、になるんですよね。しあわせも、自分だけのじゃなくて家族が、チームが、地域が…て周りの幸せを考えていったほうが倍増していくので…、そこですよね。”
 
次回は裕子さんのお友達、エステティシャンの女性をご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに…!
 

工房 恵(水﨑 恵美子さん)

花堂区のご自宅で《工房恵》という看板を掲げ、ガーゼ服や小物などの創作活動をされている水﨑さんにお話を伺いました。
ご自宅へ上がらせてもらうと、手仕事の品がたくさん…!ガーゼのワンピースやカットソー、草木染のストール、着物をリメイクしたバッグなどが置いてあります。

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肌に優しいECO染料で染めた、手作りのガーゼワンピース。

 

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草木染めのストール。左が玉ねぎの皮、右がインド茜で染めたもの。
草木染ならではの優しく豊かな色合いです。
 

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写真は幼い頃の恵美子さんとお母様。
後ろには七つのお祝いに作ってもらったという絹の着物が飾ってありました。
 
 
―もともとモノづくりがお好きでしたか?
 
水﨑さん:好きでしたね。小さい頃からお人形さんの服を作って兄弟で着せ替え人形して遊んだりしていました。以前病院に長く勤めていたので、今使っているガーゼはその縁があって問屋さんから買っています。
病院に行くときも自分の服を縫って着ていったら、それどこで買ったの?ってよく聞かれていて。じゃあコレを自分で作って安くで売ってあげよう、って始めたんですよ。
そしたら結構お客さんが来てね。ガーゼ服は重ね着で年中使えるし、夏はこれ一枚で涼しい。汗をかいてもすーっと吸ってくれて、匂わないの。医療ガーゼは特に良い綿を使っているからね。

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※使われているガーゼは医療用なだけあってとても丈夫。布端もしっかり始末して丁寧に作られているガーゼ服は、10年以上びくともせず着られているそう。
 
―こういったものづくりを初めて、どれくらいになるんですか?
 
水﨑さん:仕事を辞めてからだから、8年目ですね。
最初は分からないし、どんなもんだろうと思ってね。私の作品が通用するのか、一人で東京に持って行ってみたんです。そしたらすごく売れたんですよ。それから自信をつけて作り始めて、その後数年は東京での出品も楽しくて続けていました。
けどもう歳ですからね、趣味の延長くらいがいい。商売にはしたくなかったから。
身体も無理がきかなくなってきたし、もうボツボツやろうと思ってね。
 
皆が来てくれて、おしゃべりして、お茶飲んで…っていうのがいいのよね。
自分が楽しくないと続かないもんね。そうそう、今はお料理もしてるから(※花堂キッチン…地元の女性6人で立ち上げたお料理チーム。平日にお惣菜ものを皆で作って、直売所へ出している)それが結構忙しいのよね、けど皆でわいわい楽しんでいます。
 
―え、そうだったんですね!お惣菜食べたことありますよ~、美味しかったです。
いいですね、皆さんで楽しそう…!
高原には、ずっと住まわれているんですよね。ここでの暮らしはどうですか?
 
水﨑さん:やっぱり、高原は落ち着く。田舎が好きよ、草花育てたりね…。
自然な暮らしがいい。高原の人もすれてないところが好き。素朴ですよね、皆。
あんまり距離が近すぎてうるさいときもあるけれど(笑)
食べ物も美味しいしね、野菜も肉も。
 
―そうですね、自然豊かだと美味しい野菜も育てられますしね。
 
水﨑さん:そうそう。庭の畑もしないといけないのよ~、種をまかなきゃと思ってて。毎日忙しいですよ、一日24時間じゃ、足りない!(笑)
定年になったらゆっくりしようと思ってたのにね~。
けど歳を取ってもこんな風にして出来るって…しあわせですよ、ねぇ。
 

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水﨑さん、ありがとうございました!
 
一見おっとりとした雰囲気の水﨑さんですが「思い立ったらすぐ!うじうじしてないの」と、古希のお祝いにご自身のポートレートを東京へ撮りにいったり、海外旅行へ行ったり…とってもお元気!!
思ったことをすぐ行動に移せるっていうのも、才能のひとつ。
身も心も風通しが良くないと出来ないことですよね。
それに“一日24時間じゃ足りない”…そういう言葉が自然と出てくる日々を送れること自体が、とても素敵なことだと思います。
冬になったら暖かいコタツでゆっくり細々とものづくりしていたい…とは言いつつも、服作りを頼まれたり、お仲間の皆さんとお料理を作られたりなど、きっと色々お忙しいでしょうね。これからも楽しく充実した毎日を過ごされてください♪

 

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まつり高原2018

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85日、高原町総合運動公園にて「まつり高原2018」が開催されました。
台風接近などもあり薄曇りの気になる空模様でしたが、不思議と雨に見舞われることもなく催されました。今年で第50回目の節目だということで更なる盛り上がりを見せたお祭りは、沢山の来場者で賑わっていましたよ~^^
 
お祭りスタートと同時に、会場ステージで次々とプログラムが進行されます。
町内の園児達の踊りや太鼓、キッズダンスやフラダンス…皆さんイキイキとした姿を見せてくれました。

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ステージを観たり、会場をぐるりと囲む沢山の屋台をねり歩き、美味しいものを飲んだり食べたりしているうちに、あっという間にフィナーレの花火の時間です。
鮮やかで美しい花火に、音楽とレーザー演出も加わり会場を更に盛り上げていました。
 
今回初めて高原町のお祭りに参加させてもらいましたが、地域の人達皆で作り上げられている…ということを改めて実感しました。本当に、沢山の人達の協力がないと成しえないことですよね。高原町商工会青年部の皆さんはじめ、関係者・ボランティアの方々など…皆さま本当にお疲れ様でした。高原町の人とのつながり、熱い想いを感じる素晴らしいお祭りでした。

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えがおリレーvo.1 松尾 美智子さん

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たかはるで日々暮らしをいとなむ人々。
その人生やありのままの姿をリレー形式で伝えていきます。
 
トップバッターは「レモン」というスナックの店主、松尾美智子さん。
町の中心部、お酒の呑めるお店が並ぶ場所で30年近く営業されています。
噂によると、誰でも一律2000円(※ビールは別)だとか。太っ腹!
店内もレトロで可愛らしい雰囲気です。

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「今は昼間のお仕事が忙しくてね…」と頂いた名刺の裏には様々な肩書がズラリ~!
 
美智子ママ:忙しくてお店を開けられないこともあるから、休んでいる場合じゃないのよね。けど家にいるよりココにいるほうが楽しい。家にいるとナンヤカンヤ思いついて休めない。
 
―分かります。家に居ると色々気になっちゃって休めないですよね(笑)
 
美智子ママ:でしょ、だからお店にきてね…。誰か来てくださるとうれしいじゃん、ね。楽しいのよここの方が。だからついつい笑顔になってしまうのよ。
笑顔っていってもね、当たり前のこと。
なんで笑顔にならなくちゃいけないのよ、じゃなくてね。
 
 失礼ですが…とご年齢を聞くと「75よ」とニッコリ。
「こないだ敬老会のお誘いも来たんだけどね…ごめんね~って断ったのよ」
…なんだかカッコいい。
 
美智子ママ:忙しいから元気なんだと思うよ。
最近は物忘れも増えてきたけどね~。お店へ上がる階段が、リハビリ(笑)
荷物をもって上がるのもフウフウいいながらね、大変よ~。
今は私一人でしょ、だから最近はお客さんが「ここに水と氷持ってきて~」って
手伝ってくれるの。お店の人じゃない、お客さんが勝手にやってくれるの。
高原の若い人はお年寄りをかわいがってくれるのよね~(笑)
本当にみんなが助けてくれるから…ありがたい。
歳だからといってひがみ根性でなく、甘えるのもいいなと思って。
 
―うん、本当に沢山甘えて下さいね、頼られるほうも嬉しいんだから。
お店の「レモン」ていう名前の由来は…?
 
美智子ママ:レモンっていう名前は、ドイツで「神様にお供えする品物」っていう意味があるの。あぁ、これだ!と思ってね。
これまで本当に、お客さんにお店を可愛がってもらってきた。
3人の子を育ててこれたのも、ああいうバブルの時代だったからこそかな。
だから言ってたの。「あんたたちはお母さんが学校にやったんじゃないからね。
お客さんが行かせてくれたんだから、感謝しやいよ」って。
子供達も大人になってね、帰ってきたらお店に来てお客さんに「いつもお世話になっています、僕たちもお世話になりました」って言うよ。
 
今までね、すごく辛い時期も幾度かあったのよ。
それで苦労がしっかり身についているもんだから、
人にはいいようにしてあげようって。
困った人は助けてあげにゃいかんって。
それがもう、本当にひしひしと自分で分かる。
 
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岡山出身の美智子さんは、以前観光ガイドの仕事や、選挙候補者の応援演説などをされていたそう。その経験があるから、今も自信をもってお店を続けることが出来ている…と話します。
 
美智子ママ:あと10年はお店を続けたい。
出来るところまで頑張ってみようと思ってるからね。
自分だけで頑張ると言っても、お客さんから可愛がってもらえないと
何にもならないから。お客さんにまず感謝。本当にありがたい。
もう本当に、ここに来るのが楽しみなの。
お客さんもね「ばばぁ、肩こっとるど!」ってマッサージしてくれたりね、
優しいのよ。お客さんが「ママは優しいがねー」て言うと、
「うん私優しいの、お客さんに合わせてあるの」って(笑)
 
高原町は大好き。もうここの町が大好きだから、どこも行きたくない。
高原の人は優しいし、怒る時は怒ってくれるし、いい人よ。皆大好き。
ここが好きだからもうどこにも行かない、ここに骨うずめるの。よろしくね(笑)

 

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 美智子さん、ありがとうございました。
 
最初お店へ入りまず目に入ったのは、年季の入ったワイン色のカウンターに
敷かれた、レモン印の手作りキルトマット。
美智子ママの愛情がどこかしこに感じられる店内にいると
自然と心がほどけてきます。
笑顔がステキなのはもちろんですが、初対面にも関わらず気さくに接してくださる
温かい雰囲気…そこはさすが、地元の人達に長年愛されてきたママ!といった感じでした。
 
さて次の方は、美智子ママ一押しの若奥さんをご紹介します。「本当に可愛らしい人なのよ~、是非会ってみて!」と、すぐ連絡して下さり…「ママはお母さんみたいな方だから断れません~」と快諾してくれました。次回もどうぞお楽しみに~!
 
 

高原町中央公民館図書室

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高原町の中央公民館内にある図書室のこと、ご存知でしょうか?
平成28年度に図書や配置などが見直され、こどもの図書室など程よい冊数で温かみのある雰囲気となっています。
 

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新刊のお知らせなどは道路わきにある掲示板で…手作り感がいいですね。

 

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公民館の玄関口から中へ入ってすぐ左側にある部屋が「としょしつ」
日当たりの良い室内には絵本、児童書などが置いてあります。
畳に机が置いてあるので、育児中のお母さん方など…お子さん連れで気軽に絵本を選んであげられます。
 

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手作りで飾り付けられた室内。棚には「小学生が作ってくれたんですよ~」という折り紙の可愛いオブジェ。何だかほっこりしますね。
 

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「としょしつ」を出て奥に進むと、大人向けの「図書室」があります。
程よく分類された室内にはテーブルなどが置いてあり、夏休み中の子供たちの勉強スペースになったりも…。
 

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こちらは宮崎県立図書館が選書した「やまびこ文庫」のコーナー。
4回ほど入れ替わりがあるので、毎回楽しみにしていらっしゃる方もおられるようです。その他、最近は利用者の要望に応えて漫画本のコーナーも充実!
人気のマンガや名作(特に手塚治虫が充実)が揃っていますよ。
 

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こちらは今回実際に借りた本です。
子供の絵本と、合間にちょっと読めるような書籍を…。
絵本も名作がおさえてあったりして、室内も居心地が良いので
子供連れでも、用事ついでにちょこっと立ち寄るのにいいな~と思いました。
 

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こちらは職員の末山さん。「ぜひご利用ください~♪」
 
貸し出しは一度に5冊、貸出期間は2週間です。
初めてのご利用の方でも貸出カードはすぐ作れます。
利用者からの本のリクエストにも、出来る限りは答えてもらえるそうですよ。
 
高原町 中央公民館図書室】
■開館時間
平日8001700 休日10001600
■閉館日
祝祭日・町の行事時など

岩佐製茶

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高原町西麓の道路沿いにある民家で、お茶の栽培・製造をする「岩佐製茶」が営まれています。行ってみると…ここかな?という位に一見普通の民家なのですが、中へ入ってみると茶畑や工場などがあります。普通に無意識でいると…ここにお茶屋さんがあるとは気づきにくい場所です。
ではなぜ知ったのかというと、岩佐製茶さんの発信するインスタグラムがきっかけでした。
その発信者である祐子さんは、経営者である父・政弘さんの娘さんです。
 
普段は実家を離れ都城でご家族と共に生活しておられますが、インスタやfacebookの情報発信の他、イベント出店や、カフェに商品を置いてもらったりなど…楽しんで活動しておられるそう。「広報担当です」と明るい笑顔で話す祐子さん。
お茶づくりはご両親、3代目のお兄さんが主に作業されています。
 

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工場内の様子。年季の入った機械の佇まいが、何ともかっこよい。
 
 祐子さん:お茶工場には幼い頃の思い出が沢山詰まっているんです。
ここで遊んだり、夜寂しくなって工場へ行って宿題したり…
行けば必ず誰かがいました。
昔は粉茶のグリーンティとがあって、あれはほんのり甘くて美味しかったなぁ~
と今になって思い出したり。常にお茶が当たり前にあったので、スーパーへ行っ
て緑茶のペットボトルを箱買いする人達をみて不思議でした。
家のお茶、家で淹れるお茶のほうが美味しいのに…って。
お茶も県外から注文があり送ったりしていたのに、身近なとこにはどこも置いて
いない。なので、パックのデザインも可愛くして若い人向けに作ったらいいんじ
ゃないか…と。お茶の美味しさには自信があるだろうと、パッケージだけ変えて
みたら、評判も良くて。
 

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こちらがその商品。たかはる軽トラ市でコースターとセットで出したら完売したそうです♪
 
ーここはいつからお茶づくりをされているんですか?
 
政弘さん:昭和47年僕の親父の代から、ここらでお茶の定植が始まったの。
僕自身が30歳位から関わり始めたかな。その頃はお茶が良く売れて一番いい時期だった。景気が良くなったからと、皆機械の更新やらし始めて…しなきゃいいのにね(笑)
そしたらお茶のペットボトル販売が始まった。お茶というのは5~8月に出来るんですが、寒い冬にもお茶が売れ出す…。これは年中お茶が売れるぞ!と、また皆機械買ったり投資したり…。ただ、今度はペットボトルが売れ出して、消費者が急須のお茶を飲まなくなった。それで冬の茶葉がガクーンと売れなくなって…。一時期は大打撃でした。
今は割と落ち着きましたがね、まぁお茶を飲まないような時代は来ないだろうし…。
 
ーそうですね、私もお茶はずっと飲むと思います。
日頃お茶仕事をしていて、好きな瞬間とかありますか?
 
政弘さん:え?…仕事はよだきいなぁ~って(一同 笑)
祐子さん:なんかお兄ちゃんが言ってたよね、仕事が終わって電気を消した時の静けさが好き、とか(笑)
政弘さん:あぁ、そういうのならあるよ!一番茶は一斉に茶葉が出るんですよ、だから一気に摘みこんでいく。すると一日にどれだけ加工できるかなんですよ。夜に蒸気で蒸しあがるのが夜の9時位に一段落し、それが製品として上がってくるのが夜中の2時位。
それが終って、電気を消して、シーンとなる。あぁ終わったってほっとする瞬間…
ていうのが息子の話ね。
私は茶摘み担当だから、全部摘み終わって夕方にビールをぐいっとやる時かな(笑)
 

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夏休み中のお孫さん達がいて和やかな雰囲気の中…ご自宅でお話を伺いました。
 
ーいいですね~。私はお茶の事に詳しくないのですが、今はどういう時期ですか?
やっぱり一番茶が美味しいものなんでしょうか?
 
政弘さん:今は一番、二番茶、三番茶が摘み終り…一年間のお茶が全部終わったところ。お茶は夏場に作業するので、これからは野菜づくりで生計を立てていくわけです。
 
やっぱり一番茶が一番おいしいよ。お茶摘みを終えた4番目のお茶を、病気や虫やらから守りながら、来年の為に大事に育てていく。そこから7カ月間かけて茶木を回復させた後の、一番目に摘まれるお茶だから、栄養たっぷりで美味しいんですよ。芽が出ちゃ摘まれ、葉がでりぁ摘まれ、それでも茶の木に花が咲く…とね(笑)
 
消費者の皆さんに、お茶の美味しい飲み方を知ってほしいです。
夏だったらコップにティーパック入れて濃ゆーく出して氷入れて飲む…とか。
 
浩太郎さん(娘さんの夫):一度飲んでみて下さい。俺も全然お茶を知らない人だったけれど、飲んでから他のお茶が飲めないというか…味を知るようになりました。
 
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祐子さん:「お父さん…それ、はし!?」  政弘さん:「素手よりいいじゃろー!()
 

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実際に濃ゆーく水出しした緑茶を作って頂きました。もちろん…美味しい!
 

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岩佐家の皆さん、ありがとうございました!
 
取材に伺う前、岩佐製茶さんのfacebookにあるモノクロの家族写真を見ていました。それがいい雰囲気で…。実際に行ってみると、なんだか本当に想像通り!
大人達が賑やかに話す中、日焼けした子供達がおのおの遊んでいる…そんな日常風景。仲の良い家族の笑顔を見ていると、それだけでもお茶が美味しそうに感じます。「どんな形でもいいから知ってほしい」という祐子さんも、きっとご家族が大好きで、お家で作られているお茶が美味しいと、心から思っていて…。
だからこそ皆に伝えたいし、知ってほしいんだろうなぁ。
とってもシンプルで真っすぐな気持ちに、こちらまで心が晴れ晴れしてくるようでした。
 

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