お食事処 山田ん家
お店で出すナポリ風ピザは生地から手作り!ささっと手際よく具を乗せ、銅窯へ…
丁寧に盛られた前菜と、色鮮やかなデザート!こちらはランチコースの品々。
庭先にある自家採れ野菜もお料理に彩りを添えます。
山田さん、ありがとうございました!
天然酵母 田舎のパン屋
パウンドケーキを焼く作業。せっせと手際よくこなす奥様。
朝7時過ぎから出来立てほやほやパンが並びます。品数が限られているのでお早めに~
松﨑さん、ありがとうございました。
「百聞は一見に如かず」 視線入力体験会
《以下、雅さん》
そんな視線入力装置、使ってみたいと思いませんか?
あいがも放鳥会 ~温谷農園~
フンも栄養分となり、稲も丈夫に育つ…という農法です。
アイガモが田んぼを泳き回ることで稲が刺激を受け、栄養の吸収が良くなったり
雑草も生えにくくなる…と色んなメリットがあるようです。
これだけ聞くといいことばかりのようですが、カモの飼育、そのカモを狙うイタチ
や狸の外敵対策に広い田の周り全部に網を張ったり、空から狙ってくるカラスなど
に手を焼いたり…と、中々大変な面も…。
の子供たちを呼んで合鴨放鳥会を行うとのことで、ご一緒させて頂きました。
梅雨の晴れ間、いい日和!温谷さんから園児達にアイガモやお米のやさしいお話。
これはカモの卵。向かって右側がほんのり緑色なの分かりますか?
卵を守るための保護色、野生の名残だそうです。
とっても可愛い、ふわふわのヒナたち。
これから一匹ずつ園児達の手によって放たれていきます…。
「お願いね~」とふわふわのヒナを、そぉーっと、ポチャン。
ヒナたちはスイスイ泳ぎ回り、気持ちよさそう~。
ヒナ達を全員田んぼへと送り出し、みんなでせーのっ!!
「ばいばーい!!よろしくね~~!」
終始にこやかに子供たちを見守っていた温谷さんご夫婦。
様々な苦労を乗り越えての25周年、本当におめでとうございます…!!
今年も沢山、美味しいお米が実りますように…
たかはるヒト×コト交流センター ~南インド料理教室~
ポピュラーなキャベツのトーレン(炒め物)。オイルに乾燥豆をさっとなじませ野菜と炒める。
グツグツ…うーん、いい香り!スパイスを擦り込んだ鶏肉や野菜を煮込みます。
ひとまず完成~!これらを全部混ぜつつ食べるのがインド流。
吉川さん、ありがとうございました!
恵はりきゅう院
高原町祓川地区にある “恵はりきゅう院”
鍼灸師の山本さんが、ご自宅に施術室を構えて6月に開院されたばかりです。
私自身はこれまで鍼灸に馴染みがなく(いたって健康体ゆえ^^;)けれど
行く人は行く!という印象でした。そんな感じでしたから、どうして鍼灸師
さんになろうという所に意識が向いたのか…そこから気になる…!
ということで、まずはそこのキッカケからお聞きしました。
※鍼灸(しんきゅう)とは…
問題がある患部や経穴(ツボ)に鍼や灸を用いて、刺激を与え病気の治癒や予防をめざす治療。
人が本来持つ自然治癒力や免疫力を高めて健康促進を保つ医療技術。
入口には手作りの看板が。中へ入ると、心地よい空間の施術室があります。
施術室横のお部屋にてお話を伺いました。いい感じの雰囲気…!
13年前くも膜下出血で倒れて、それから寝たきりの状態で。
その間ずっと母親に付き添っていました。
どうしても寝たきりだし、意識障害があるからコミュニケーションが取れないし
自分で動くことも出来ない状態で。だから色々病気も併発するんですよね。
その度にお医者さんにかかるけど、薬もらってまた悪くなったら薬。
そして手術…みたいな感じだったからもうちょっと方法がないのかな…と。
悪くなってからじゃなくて、例えば悪くならないように何かするとか。
日々出来ることがもっとないのかな…と色々勉強していて。
そんな中、東洋医学に出会って、これは面白い…って!
病気になる前に良くする、とか自然治癒力を助けるだとか。ほかの人が治すん
じゃなくて、実際治すのは自分の持っている力だという考え方。そういうのが
いいなと思いました。
ちょうどそのころ、実家から自転車で行ける範囲の所に鍼灸学校があると知って
夜間の授業に行けないか…と、父と相談して通い始めました。
父も定年退職の時期で、母のことも覚えてもらって…という時だったから
昼間は母のお世話のことなどを父に教えつつ一緒にやって、夜は学校へ通う…
という日々が3年間続きました。
ーそうなんですね…。
お話聞いてるだけで、色んなご苦労があったんだろうな…と。
必要に応じて…というか、自然な流れで鍼灸師さんになったんですね。
山本さん:そうですね。それまで自分が鍼灸の治療受けたとか、そんな事なかったし…。
以前は海外に目が向いていて、NGOに務めたり国際協力の仕事をしていたり
実家に帰る前は、山梨で子供たちの野外教育、子供たちと遊ぶというか…(笑)
そんな仕事をしていて。全く畑違いのことをしていたんです。
(母のことで)周りからはすごいね!とか言われていたけど、全然自然な流れ
で母の手伝いをするようになったというか、自分ではそれが普通のような気が
していて。そんなに嫌だとか辛いだとか思わずにお手伝いしていました。
それが決まっていたことのような気もするし…。
とっても見晴らしのいい場所!薪風呂、その炭を使い七輪で晩ごはん…とご夫婦で
ーこっちで暮らすようになった経緯を聞かせてもらえますか?
山本さん:尚生君(ご主人)と出会ったのは福岡に住んでいた時なんですけど、
母が倒れる前でした。山梨での仕事は二人一緒にしていましたね。
私が母のお世話で宮崎へ戻って、彼は実家が福岡。その中間部というか…。
彼が宮崎に来てくれたりしている時に、高原が通り道にあって、“あの辺雰囲気
がいいんだよねー”とか話していて。田舎に住みたいのは前から言っていたから
宮崎をあちこち見てまわっていて…高原でも家を探したりしながらここを
見つけて。尚生君は先にここに住み始めて3年目なんですが、私はここ
1年位かな。週の半分はこっちで、後は宮崎の実家で母のことや
祖母や叔母などにも鍼治療したりしています。
ー高原に住み始めてどうですか?
山本さん:そうですね、まだ週半分くらいなのですが…住みやすいですよね。
お店が遠いとかはありますけど、そんなに…。
よく移住とかすると周りとの付き合いがうまくいかない…とか
聞いていたけど、ここの周りの人達は温かく迎えてくれているし、
下手にベタベタする必要もないし。居心地がいいですね。
何よりもこの環境が好きです。
ー実際お母さまに鍼治療してみて、どんな感じですか?
これからここで治療院をやっていくことに対する気持ちなども…
山本さん:そうですね。母に一番(はりきゅうを)試していると思うんですけど…。
1年前、私の鍼灸の先生に母の事診てもらっていて、またつい最近もう一回診て
もらったんですよ。そうしたら、私はあまり気付かなかったんだけど
「随分良くなっていますねー」って。客観的に見ても良くなっているというのも
あるし、検査の数値上も良くなっているというのもあって、あぁ、効くんだなと
思って。母は先生も認める横綱級の患者だから、簡単に何かが治ったりとかは
難しいと思うけど、ちょっとでも良くなっているのが分かって…あぁ良かったって。
ーほんとに…!もうさっきから鳥肌が…なんか泣きそうなんですけど(笑)
すごーい!!良かった。それに、またこれからもしてあげられるから。
山本さん:そうですね。多分今まで(失敗して)母にも嫌な思いさせてるから(笑)
ちょっとずつでも自信をつけてやっていけたら…と思いますし、そうやって
母が教えてくれたことを、他の人にもちょっとずつ生かせるようになると
いいなぁと思っています。
山本さん、ありがとうございました!
山本さんのお話を聞きながら…、はぁーっとため息。我、反省。
何だか心を立て直すような気持ちになりました。
ご本人の芯の通ったお人柄や落ち着いた雰囲気、心地よい場所での治療に
きっと皆さん、癒されることでしょう。
室内の古い家具なども素敵なのですが、被災地のボランティア活動をされて
いるご主人が、現地で譲り受けたりしたものだそうです。そして治療室の工事
も山梨から知人の大工さんが遊びに来て、その滞在中に仕上げてくれたのだそう!
ご縁ですね~。
そんな風に人とのつながりを大切にしていらっしゃるご夫婦、ゆくゆくはここで
の環境を生かして、滞在型の自然体験&ケアハウスなどもしていきたいと思い
描かれているそうです。これからますます楽しみですね…♪
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【※追記 恵はりきゅう院 実際の治療の様子】
~たかはる人のお仕事事情~ 中原さん(半農半X)
―高原町に来る前、どのような仕事をされていましたか?
中原さん:普通の一般事務職です。ずっと大阪で暮らしてきました。
5年前に移住を思いついて。ふと思ったんです、55歳になった時に。
60で定年なって後何するの?って。田舎暮らしもいいかなと思ってね。
ただ隠居するっていうのもなんかオモロナイと。
ただ60歳位から新しいことするのもしんどいんで、55歳で早期退職して
5年掛けて準備して60歳から田舎暮らし…ていう計画で進んで行きましたね。
やっぱり、このままでいいのか?ていう気持ちがずっとあって。
移住先を決めるのに、和歌山や京都やら…いろいろ探し回ったけど、どこも
ピンとくるものが無くてね。たまたま自分の本籍が高原だったから
なんかの縁もあるかな…と高原に決めました。LCC(格安航空)も出てきて
行きやすい条件がタイミングよく揃って交通の便も良かったんで。
―こちらへ来て、すぐ仕事は始められたのですか?
中原さん:子供が3人いるんですが、長女が一緒に(高原へ)来るって言ったんですよ。
介護の仕事をやっていたんだけど、“自分も新しい新天地みたいなことをしたい”
って。じゃあ高原行くぞ!って、とりあえず西麓にアパート借りて
二人で暮らし始めたんです。
娘は介護の仕事がすぐ見つかったので、とりあえず娘に養ってもらっている
ような状態が1年くらい。奥さんはまだ大阪で仕事していましたからね。
まず1年かけて暮らしながら、新たな物件を探し始めました。
そうして今の住まいに退職金などをあてて家を建てたんです。
高原に来て2年目になり、JAのマンゴー集荷場が5月~8月の繁栄期だけの仕事を
人材募集していました。マンゴーの選別なんて滅多にできない体験だと思って、
収入源になるし友達も出来ると思ってやりました。その時期は貯蓄を切り崩した
りしつつ、生活をまかなっていましたね。生活の資金繰りは大変な部分もあった
けど、まぁ何とかね。
大阪から一緒に来た娘は彼氏が出来て結婚して。今は(隣の)都城市に住んで
いますよ。…で、自分一人になっちゃうんでね(笑)
仕事探さないと…と思ってた矢先に役場との縁があって
今働かせてもらっている感じです。
そして今、高原に来て丸5年目です。今年61歳。
近所に営農組合の人がいたので、お手伝いして野菜の作り方教えてもらったり
田んぼの手伝いなどしているうちに、田植えのオペレーター勉強したりしてね…。
夫婦二人なら充分やっていけるんですよ。野菜や米も安くで手に入りますし。
自分で作れば尚更お金もかからないしね、生活の面ではなんとかやっていけてます。
楽しいですよ。全てが新しいことばかりなので。
こっちの人は気持ちのええ人というか、親切で色々教えてくれたりするので…
今は営農組合をきっかけに知り合いも増えて、関わりが広がっていってますね。
こっちは今までの世界とはまったく違う世界。どうなるやら…とは思いつつ、
けどストレスはないですね。
―ストレス無いって…素晴らしいですね。
そういう“せっかくなら色々やりたい!”という前向きな気持ちも原動力ですよね。
中原さん:今農業するようになりましたが、出来たものを誰かに食べてもらえたりしたら嬉しいし、生活の喜びが増していく気がしています。
“色んな事にチャレンジできる”っていうのが
田舎暮らしのいい所かなっていうのはありますね。
ムチャは出来んけど、自分が楽しみながらのんびりゆっくりする、っていうのに
面白さを感じています。中々ね、スタート切るのも厳しいところあると思いますよ。いざ!ていうのは中々ね…。
けど、やったらやったでなんとかなるか!と。
あかんかったら大阪戻ればええか、という軽い気持ちも無くはなかったので。
がむしゃらに、ではなかったからね。
―そうですね。最初から深刻に考えず、軽い気持ちでまずはやってみる、
合わなければやめればいいかっていう心持ちも大事ですよね。
中原さん:生活していくのに…変な話、仕事はあると思うんですよ。
選り好みするから無いだけであって。とりあえず収入!てなればどんな仕事でも
あるし、逆にそれが新鮮だったりして。そういうのが面白いんだと思います。
収入自体は…例えば移住で関東から来たりした場合、減るには減ると思いますよ。
ただそれなりの生活をしていれば充分です。お金使うトコないですから(笑)
畑作業とかしていたら時間は経つし、ただ何もせず田舎暮らしでは面白くないから
やっぱりなにか自分の好きな事するのがいいと思いますよね。
(することは)いくらでも転がってる。
―これからの移住者に向けて、メッセージなどあれば聞かせて下さい。
中原さん:まず、自分が気に入った場所を見つけるということかな。
色んな所を見て探して、どこかピンとくる場所があると思うんですよ。
そういう所で過ごしていたら愛着も沸いて、近所の人とも仲良くなれたり
してくる。コミュニケーションとれてきたら、うまいこと(物事が)
まわっていくのでね。ここだ!と思う所をまずはじっくり探すこと。
―ここ!って思ったところに住めば、多少のことはね。
だってココ好きだもんって(笑)
中原さん:そう、そうしたら何とかなるもんでね。
絶対自分達に合う場所がどこかにあると思うので、焦らず、慌てず、ゆっくりね。
生活費も何とかなるもんだな、ていう実感はありますから。
まずは場所を探してみて、気に入ったら農家民泊なんかもあるので
(今後、中原さん宅も民泊先の一つになる予定)そこで相談したりして
決めていけたらいいんじゃないかと思います。
これから先もどんな風になっていくのか…楽しみにしているところです。
―本当に、これからも楽しみですね!今日はありがとうございました。
「いくらでも話せますよ~笑」と、詳しい話を快く聞かせてくれた中原さん。
駄目でも何とかなるか!という心持ちも、どんどん前に進んでいくことの
出来る秘訣。何より、色んな苦労もあれどご本人が楽しんで毎日を暮らして
おられるように見えました。
そしてある日の仕事終わりに、ちょっとご一緒させていただきましたので
写真でご紹介しますね~。
【中原さんのある日の午後…】
帰り道。今年から田んぼを始められたそうです。広々~!景色もいい。
お家の横にある畑。囲い網の下を土で固める作業をします。
トウモロコシを狙ってくるアナグマ対策なり!
きれいに並んだ、かわいい落花生の芽。
どんなかな…?と掘り出されのは、らっきょう~