山下薬草店

お店へ足を踏み入れると…奥からほんのり漂う薬草のいいかほり~
今回お邪魔してきたのは、薬草茶を加工・販売する“山下薬草店”さんです。
「良かったらどうぞ」と差し出されたのは、カキドオシという名前の薬草茶。
すぅーっとミントのような爽やかさが、これからの季節にもピッタリという
感じで美味しい…!
ハーブティーもいいけれど、日本人としてはやはり地のものである薬草茶も
知っておきたいところですよね。お茶でほっと一息ついたところで
店主の山下さんにお話をうかがいました。

 


山下:お店は祖父母の代から始まりました。当時はリアカーを引いて薬草を採っていたみたいですね。リアカーを引きながら薬草を採っている人たちの家を廻ったりもして。その時代(戦後)から引き継がれてることになります。

お店の一番の特徴としては原料の仕入れです。うちの場合は自社で栽培するのではなく、地域の人たちに自生している薬草を採ってきてもらい、買い入れているのが一番の特徴です。高原、西諸県郡を中心に広範囲で質のいい薬草を採ってきてもらっています。


 このあたりの薬草は他とどう違うの?とよく聞かれるんですけど、明確な違いはわかりませんが…いわば野草、雑草じゃないですか(笑)

うちみたいな仕事が始まったのは、いい薬草が育つ環境だったからでしょうね。
水の良さ、気候条件とか雨の量だとか。薬草の育つ環境・条件が良かったんでしょう…。以前大阪の取引先で勉強した経験が、今役立っています。
うちの薬草は業界内での評価がすごく高かったんですね。けれど問題はそれがすごく安値で取引されていたこと…それが勿体ないなという想いもありました。

だから商品としてちゃんと作ったり、見せ方にも力を入れ始めて、

最近新たに色々と思考錯誤しているところです。

 

店内に陳列された薬草の数々。いろんな種類がありますが、味も効能もそれぞれ多様!
迷ったときは気軽にお店の人に聞いてみて下さいね。
 

ネット販売もされている山下薬草店ですが、今年4月からシンプルなデザインのパッケージに切り替えられていい感じ。ちょっとしたギフトにもぴったりです。​

高原町の好きなところは?の質問に

「まぁ…しずかなところですよね~」と笑う穏やかな雰囲気の山下さん。
お休みの日はゆっくり過ごしたり、お仲間さん達と音楽活動をされているそう。
ここからまた新たに、薬草の魅力が拡がっていくといいですね。


黒板に描かれた奥様の手描きイラストが素朴でかわゆい…。