えがおリレー vo.13 原田 智子さん

f:id:freelifetakaharu:20190719092133j:plain

たかはるで日々暮らしをいとなむ人々。
その人生やありのままの姿をリレー形式で伝えていきます。
今回は第13回目、原田 智子さんです。

f:id:freelifetakaharu:20190924144344j:plain

高原町で生まれ育った原田 智子さんは、3人の息子さんを育て上げ
今はお知り合いの仕事や孫の世話を楽しみながら生活されています。
 
“とにかく体を動かしているのが好き” だという智子さん。
2回はミニバレーに精を出し、JAの補助事業のお仕事や、
知人の牛農家さんのところで畑仕事や飼料運びのお手伝いをしたりと、
日々アクティブに動かれている様子。
今はそれに加えてお孫さんの世話も…けどそれは“嬉しい楽しみの一つ”だそう。
 
「クーラーの効いた部屋にいると、身体がだるくなるんですよ。
涼しいのもいい面があるんだけど、くもり空の中で外の空気を吸いながら働くのが好き!なんです。」

f:id:freelifetakaharu:20190924144621j:plain 

手前が智子さん、この日は里芋の選別作業をお手伝い。芋をささっと手早く選別し仕分けます。

 

f:id:freelifetakaharu:20190924144647j:plain

「酢の匂いがしない?」確かにほんのり酸っぱい空気が漂います。虫や病気が流行らないように酢を撒いて下処理するんだそうです。なるほど~殺菌効果ということですね!
 
智子さん:都会にでる子もいた中、私は学生の頃からここを出たいとは思わなかったんです。けど出たことがない分…逆に言うとここの良さがよく分からないのかも(笑)
ただ水道水をおいしく飲むことができる事のありがたみは感じてます。県外に出た息子が帰るといつも言うんですよ、高原は水が美味しいって。
 
―そうですよね。特に夏で言うと、今までのイメージでは水道水はぬるいのが当たり前でしたが、こっちはおいしく飲めるのはもちろん、真夏でも冷たくって気持ちいい!台所で洗い物するにも何だか贅沢な気分になってます(笑)
 
智子さん:ですよね。それでも今はこの辺りの地形がどんどん変わってきていて…色んな所が伐採されてるからね。人工的なものじゃないですか、杉にしても。
自然な雑木が無くなってますもんね。
子ども達も、どこにカブトムシを取りに行っていいのかわからないみたいでね…(笑)
昔は雑木…どんぐりとかクヌギとかの木を蹴って、ポタポタ落ちてくる虫を採っていたんですよ。今はそういうのがなくなってきている気がします。
 
―やっぱりずっと住まわれていると、ちょっとした環境の変化を感じるんですね
 
智子さん:そうですね。昔は近くの川でも子ども達が泳いでいました。ちゃんと監視員を立てて、男の子達は自然のツルにぶら下がって、川に飛び込んでいましたよ(笑)今はもう学校も禁止しているし、あんまり泳ぐ人も見かけないけれど。
 

f:id:freelifetakaharu:20190924145337j:plain

子ども達が橋から飛び込んでいたという川。
今は水量が少ないようでしたが、水も綺麗で魚が泳いでいました。
 
智子さん:今は核家族で、本当に地域の人との交流も少なくなってきていますよね。
孫も老人ホームに行って交流したりしていますが、結構お年寄りに気配り出来たりするんですよね。そんな風にいろんな世代の人達との交流が、日常的にあるといいなと思います。
今は農業されている方も高齢になってきていて、大変そうな方も沢山います。
高原町でもそういう部分をサポートするシステムなどがあるとありがたいなと…。
収穫時期だけでも手伝ってくれる人がいると本当に助かりますから、そうやって人をうまく繋げていくようなことが求められているんじゃないかなとは思いますね。
 

f:id:freelifetakaharu:20190924145534j:plain

―お孫さんと一緒に! 智子さん、ありがとうございました。

 

ばぁば大好きな4歳のお孫さん。「遊びに行っていい?」と連絡をしてはしょっちゅうご自宅へ来て、元気に走り回ったり、ばぁばのお手伝いをしたり…楽しそうに遊んでいるようです。そんな孫の姿を愛おしそうに見守っている優しい表情の智子さん、これからも高原でゆったりと穏やかな暮らしを楽しんで下さいね。
 
そして次回は智子さんの息子さん!ご夫婦で整骨院を経営されているそうですよ。
どうぞお楽しみに。