石山牧場(Stone hill farm)

高原町では「お試し滞在事業」を行っています。
 
高原町ってどんなところ?”移住をお考えの方など、町内の雰囲気を実際に感じることができるのでご利用されてみてはいかがでしょうか。ただ泊まるだけではなく、それぞれで農業体験などができたり、リアルな情報が聞けたりするのでオススメです。
 
今回はいくつかある農家民泊の中から、常盤台区にある「ストーンヒルファーム」をご紹介します。酪農を営む石山さんご夫婦のご自宅での農家民泊。広々とした敷地内には牛の他にも、いろんな動物たちがいて賑やかな雰囲気です。
 
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広々とした敷地内に自宅と牛舎が構えれられています。
 

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犬・猫・ポニー・ヤギ・にわとりまで…!いろんな動物たちが一緒に暮らしています。

 

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広い牛舎の中にいる沢山の牛たち。ゆったり草を食んでいました。

 

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久美子さんと、宗行さん。エネルギッシュなご夫婦です。

 
―民泊を始めたきっかけを教えて下さい。
 
宗行さん:民泊の会長さんが昔からの知り合いで、先に民泊を始めていた人とも縁があったもので、自然とそういう流れになったんだよね。牛の世話もしているし、昔から実習生とかは受け入れていたからね。
 
久美子さん:実は私も実習生だったの!
 
―え~、そうだったんですね!(…しばしご夫婦の出会い談で盛り上がる)
※一言でいうと久美子さんは「飛んで火にいる夏の虫」状態だったそうです(笑)
 
宗行さん:本当、あっという間だったね~(笑)
 
―民泊にはどういった方が来られますか?
 
久美子さん:基本は修学旅行生が多いです。高原への移住体験みたいな感じで来られる方もいますね。ちょうど明日から10日間ほど東京農大の実習生が来るんですよ。
 
―民泊をしていて、印象的な思い出などはありますか?
 
久美子さん:中学生なんかは犬や猫がいるだけでも喜んでくれるのよね(笑)
まだ帰りたくないっていう子もいるし…。
 
宗行さん:泣かれたりする時がつらい、女の子は特にね…。家に帰ってから電話してくれた子もいたね。田んぼの時期なんかには、男の子達をトラクターに乗らせたりして。そういう体験は記憶に残るかもしれないよね。
 

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搾乳準備。早朝と夕方に牛たちの搾乳をします。

 

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この時は東京農大の研修生が滞在中で一緒に搾乳のお手伝い。まだ2日目のこの日は、石山さんの指示のもと、真剣な表情で機械や牛を見つめ作業していました。

 
高原町で生まれ育った宗行さんは酪農のプロ、牛に対する愛情は並々ならぬものです。そして奥様の久美子さんは、牛乳を使用した商品開発などにも積極的に取り組まれています。
そして最近のご夫婦のマイブームといえば…
宗行さんは2020年秋に宮崎にて開催予定となっている【全日本ホルスタイン共進会】に向けての“宝物づくり”。その一方で久美子さんは、夢の実現に向けての“宝物さがし”。
「夫婦でなんか距離感あるでしょ~」と笑う久美子さん。
けれどその様子からも、ご夫婦それぞれがお互いに尊重し合いながら、日々を楽しんでおられる様子が伝わってきます。
 
とっても気さくでお話好きな仲良しご夫婦なので、きっと民泊に来た方も、仕事や暮らしについてのいろんなお話が聞けると思いますよ。
小さなお孫さんもいたのですが、搾りたての牛乳を飲めて、産みたての卵をいただけて、動物たちもいっぱいいて…。いい環境の中ですくすくと育っているな~と、見ているこちらまで嬉しくなるのでした。
 

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御池キャンプ村

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国指定の野鳥の森公園がある御池キャンプ村。
ここのエリアは霧島錦江湾国立公園の特別地域でもあり、手つかずの自然が大切に守られています。宮崎県内はもちろん、国内でも有数の湖畔キャンプ場です。
野鳥の森でのバードウォッチングや御池での魚つり、夜はキャンプファイヤーなども楽しめますよ。御池を望む広い敷地内で、野鳥のさえずりを聞きながら…ゆったりと森林浴したり、遊歩道をのんびり散歩するのもいいですね。
 

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鳥獣保護棟には野鳥の色々な資料が展示されています。御池にこんなに彩り豊かな野鳥がいるとは…実物はさぞ美しいことでしょうね。運が良ければ見れるかも!?

 

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御池ではフィッシングも楽しめます。
釣り糸を垂れてゆったりと過ごす時間が、まさに贅沢そのもの…!
※釣りをする際は漁業協同組合の許可が必要です。
 

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こちらはコテージの外観。コテージはバンガローを含め12棟ほどあります。
木造二階建てのコテージには、トイレ・風呂・キッチンなど一通りの設備が揃います。※車いす対応のコテージも2棟あります。
 
【コテージ内部の様子(8人部屋)】

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 …その他各種貸し出し備品あり。炊事棟やシャワー棟、トイレも完備されています。

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御池キャンプ村の管理者である村上さんにお話を伺いました。

 
―御池キャンプ村の特長・楽しみ方などを教えてください。
 
村上さん:家族で来る場合はバーベキュー!釣りや山歩きなど…自然の中でゆっくりしたい人にはピッタリの場所です。野鳥の森にもあるいてすぐ行けるし、観察小屋では野鳥の生態を楽しめますよ。小屋に置いてある野鳥の観察日誌を見に来る人もいますね。
 
―リピーターが多いのでしょうか?
 
村上さん:ほとんどがリピーターです。年配者や定年された方も多いので、ゆっくり静かに過ごしたい人は心地よく過ごせると思います。夏は暑いですから、新緑の美しい時期や、秋や春、季節の変わり目がオススメですね。
 
―御池での楽しみ方を教えてください。
 
村上さん:遊泳は禁止されていますが、ボートは使えます。常備されているものでも、ご自身のゴムボートでもOKです。宿泊者であれば釣りも楽しむことができますし、サマーキャンプなどのイベントもあります。
そしてここの敷地内の樹木や自然環境は、国立指定で大切に守られていますので樹一本たりとも切ってはいけないことになっています。
石ころ一つ持ち帰るのもダメ。コテージも屋根の色とかも全部指定があって…本当はファミリー向けに飾ったり、可愛くしたいんですけどね(笑)
 
―そうですね。けれど、だからこそ来てくれる人もいるかもしれないですよね。
 
村上さん:そうですね。北海道や県外からもキャンプ地を巡って来られる方もいるんです。最近来られた方が、とても感動されてました。「ここ!一番いいです」って。他と比べても、ここはありのままの自然が生かされているんだと思います。
連休などを使い一週間くらい連泊される方もいますので、キャンプシーズンは早めのご予約をおすすめします。
 

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【御池キャンプ村 管理事務所】
889-4414 宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田長尾
TEL098442-4038  FAX098442-5323
 
 
 
 

えがおリレーvo.5 脇田 順子さん

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たかはるで日々暮らしをいとなむ人々。
その人生やありのままの姿をリレー形式で伝えていきます。
今回は第5回目、脇田 順子 さんです。
高原町出身の脇田さんは、後川内地区で「東雲太鼓」を小・中学生に教えています。一言で太鼓といっても多様なもの…
まずは「東雲太鼓」についてお聞きしました。
 

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脇田さん:東雲太鼓の立上げは“後川内地区で伝統的なものをやろう”ということで始まったのがきっかけです。最初は後川内学校の中学生から始め、そこから地域の太鼓としてスタートし、一時期は60人位いましたね。そこから上の年齢の方から少しずつ辞めていってしまっているんだけど…今は11人でやっています。最初から結構女性が多かったですね。
 
―そうなんですね!女性が元気なのはいいことですよね。
東雲太鼓の由来は何でしょうか?
 
脇田さん:「東雲太鼓」という名前は地区全体で決めました。
東雲は「あけがた」「あかつき」などの意味のほか、「明け方に、東の空にたなびく雲」をさすそうです。後川内地区が高原町の東側にあるということや、地域全体で取り組んでいくということが、後川内の伝統文化の夜明けであることを願う…という意味で名付けられました。
 

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中学校での練習風景。和気あいあいとした雰囲気ですが、太鼓を合わせる時は皆真剣…!

 

―太鼓の魅力を聞かせてください。
 
脇田さん:もう…「カッコいいな~!!!」ていう(笑)
最初お祭りで神武太鼓(高原の太鼓)を見た時に「素敵!これやりたい~!」と思って即応募して、そこから神武太鼓で習い始めたんです。
もう、打ちたい!!ていう気持ちだけですよね。
 
―最初の感動からもう、好きな気持ち一筋で続けてこられたんですね。
 
脇田さん:そうですね。最初はリズム感など難しかったのですが、諦めずにやり続けてきました。途中PTAだの何だので忙しくなって遠ざかってしまった時期もありましたが、後川内地区での東雲太鼓をキッカケにまた始めることになったんです。
けれどよっぽど好きで、楽しいから頑張ろう!って気持ちがないと続かないですよね。今も人数が少ないので募集しているところなんです。
太鼓には種類があり、それぞれの音の役割もあるので、誰かが来なかったりするともう出来ないんですよね…イベントにも出ることもできない。
けれど今は若い人も入ってきて頑張っていますよ。
誰か入る人いないかな~?て皆にも探してもらっているところです。
私もいつまで太鼓を打つことができるかな…ていうのはあるんですけどね。
 

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東雲太鼓の仲間達。主に夏祭りや敬老会などのイベントで太鼓を披露しています。

 
―いやいや、それだけ若々しいのも太鼓をたたき続けているからこそなのかもしれませんよね。
 
脇田さん:学校に来てこども達に教えたりもしているので、そのおかげもあるでしょうかね。太鼓を打つのはさすがに…ずっとは無理でしょうけどね。
だけど東雲太鼓には誰かがずっといてやらないといかんよな、とは思っています。
ゆくゆくは後ろから見ているような感じで見守っていきたい。
荷物持ちでもしてやらんといかんだろうしね(笑)
 

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脇田さん、ありがとうございました。

 

まさに「好きこそものの上手なれ」ですね。とってもイキイキとしていらっしゃる脇田さん。中学生に太鼓を教える姿も貫禄十分です。
そして音楽室を閉め切った状態で、何台もの太鼓を並べての音は圧倒的…!
私も今回、初めて太鼓を叩く音をこんなに近距離で感じましたが、身体中にビリビリと響きわたる音の振動にぞわぞわ~!心臓に直接響いてくる太鼓の低音が、爆音なのに不思議と心地よくて、なんだかクセになるような感じ。どっぷりと魅力にハマる人の気持ちが少し分かったような気がしたのでした。 

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脇田さんにたかはるの魅力を聞くと「みんな人間がいい。やっぱり人だと思います」と即答!地域に人が増えてくれるとうれしい、子どもがいると活気もでるしね…とにこやかに笑います。
地域のつながりがしっかりとある、後川内地区ならではの“東雲太鼓”という伝統。本当にずっと続いていくといいですね。
 
次回は脇田さんのご実家である衣料品店の、手芸の得意な奥様です。
どうぞお楽しみに…!
 
 
 

後川内中学校

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高原町後川内地区にある後川内中学校。
教育目標は「学力の向上を目指し ふるさとを愛する
心身ともに健康で たくましい児童生徒の育成
 
後川内地区では、保育所・小学校・中学校がまとまって隣接しており
小中一貫教育という形で地域と共にある学びの場となっています。
 

■ 校内の様子

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■ 教室の様子

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■パソコン室/音楽室

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■図書室

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太平洋戦争の時に沖縄から疎開して来られた“安村さん”という方とのご縁があり、
頂いた寄付で本を購入し【安村文庫】としてコーナーが設置されています。
毎年修学旅行は平和学習も兼ねて沖縄へ行くなど…安村さんとの交流は現在も続いているそうです。
 
■その他の活動など
 
◎後川内地区に伝わる「東雲太鼓」を総合学習として、地域の人に教えてもらっています。イベントなどで太鼓を披露することもあります。

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◎今年1月に、全校生徒でのダンス授業が行われました。外部から「んまつーポス」の6名の方をお招きして創作ダンスを考え、最後は先生方まで参加しての全員ダンス動画を作成しました。

 

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どんなダンスにしよう…指導を受けながら皆で練習です!

 

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いざ撮影!とっても素敵なダンス動画が完成しました。
 
 
その他…学校の詳細についてはこちらをご覧ください。
 
高原町立 後川内中学校
所在地:〒889-4413
宮崎県西諸県郡高原町大字後川内2651番地
電話:(0984)42-1083
 

 

 

極楽温泉 匠の宿

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高原町湯之元地区にある【極楽温泉 匠の宿】は昭和51年から温泉旅館として始まりました。高千穂峰の望める田園風景の中にあり、木製の水車が構えられた門などをはじめ、全体に漂う古民家風の佇まいに心が和みます。温泉は“にごり湯百選”に選ばれており、町内外から多くの方が訪れています。

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浴場の様子

 

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源泉の炭酸鉄泉。冷泉(18.5℃)なので内湯やサウナと交互に入浴するのがオススメ。

 

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20トンもの大岩をくりぬいた珍しい《一彫石風呂》

 

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露天風呂
 
元々は湯治湯から始まった極楽温泉。山岳信仰の流れで、登山や参拝される方などが長期滞在し、温泉に入って養生していたそうです。
 

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受付ロビー

 

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長い廊下に沿って各部屋があります。

 

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124畳和室「かんな」

 

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お食事は厳選した食材を使った山河料理をお楽しみいただけます。(※平日ランチメニューもあります)

 

宿主の竹井さんは幼少の頃から高原町の自然に親しんできたといいます。
「霧島の自然や静けさを感じて頂ければ、ありがたいなぁと思います」と話される通り…館内には静かで落ち着く雰囲気が漂っていて、心身ともに癒されるようでした。
 

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極楽温泉 匠の宿
 
泉質:含炭酸鉄泉
効能:神経痛・筋肉痛・疲労回復など
お風呂:源泉風呂・一刻石風呂・露天風呂・サウナ・水風呂
入泉料金:大人400円 小人200円
※入浴・休憩・宿泊・食事可能
 
 

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霧島東神社

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霧島東神社は霧島山の麓、御池を望むことのできる高台にあります。
伊邪那岐尊(イザナギノミコト)伊邪那美尊(イザナミノミコト)主祭神として祀り、第十代崇神天皇の代に霧島山を信仰の対象とする社として創建されたと言われています。そして高千穂峰の山頂にある《天の逆鉾》が神社の社宝として祀られています。
 
鳥居をくぐりご本殿へと続く石段の参道を上がるごとに
森のしっとりした気配に包まれ、心が鎮まっていくのを感じます。
今回は霧島東神社の宮司である、黒木さんにお話しを伺いました。

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―神社のことについて、お話を聞かせて下さい。
 
黒木さん:昔、神社が出来る前の日本人の中で、人間がどうこうすることのできない存在を神としていました。いわゆる自然、山・太陽・月・滝…。災害も含めて人間よりエネルギーの優るもの、人間が敵わない存在のことです。霧島山もそうですし、平家物語のくだりで「煙絶やさぬ岳」と表現されている新燃岳も、昔はどんどん噴火していました。
それを麓の住民は「あれは神様がお怒りなんだ」と恐れたり、田んぼの水も山から流れてくるものだからと感謝していたわけです。そういう時、皆がそれぞれの場所で手を合わせて祈っていたのですが、やっぱり拝む場所が欲しいよね、家建ててここで拝もうか…というのが大体山の麓にある神社の大元の起源なんですよね。
 
―拝むという行為がまず先にあって、その対象として後に神社が建てられたのですね。
 
黒木さん:そう、場所ができたんです。霧島山も“この山は私たちの神様だ…”と各方向からバラバラに拝んでいたのですが、平安時代に京都から(しょう)(くう)上人(しょうにん)というお坊さんが霧島山へ修行に来て、当時6箇所ほどあった各神社の横にお寺を造り【霧島山というのは、神様と仏様を一緒に祀る修行の山ですよ】という風に整えていったそうです。
その性空さんが神社に(しゃく)杖院(じょういんというお寺を建て、神仏習合の山として始まり修験道が入ってきて、霧島修験と呼ばれる山となったのです。
 

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本殿の奥には修験道へと入る入口が構えられています。

 

宮司という役職ができたのも、明治時代以降からです。
それまでは山伏さん達が神社を守っていました。その間御鉢の噴火で神社・お寺が焼けてしまい、何も無かった時期もあるんですが、また建て直し…。性空さんが入り、霧島修験というのが出来て、明治の廃仏(はいぶつ)毀釈(きしゃく)という運動が起こるまではずっと続いてきていたということです。
ここの名称も明治までは《霧島六社権現 東御在所之宮》という神社でしたが、権現という言葉も駄目だということになり《霧島東神社》となったわけです。
 
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お寺さんも仏像も無くなりましたが、今でも「霧島山は、神様と仏様の山なんだってね」といわれ、そういう信仰でお参りに来られる方も多いです。
今でこそ神社には観光客なども含め沢山の人が来られますが、僕が子供の頃は参拝者も少なく、たまに見かけると「この人なんか怖いな、異様だな…」と感じるほど一生懸命に拝んでいました。どっちがいい・悪いはないんですが、大切な部分が希薄になるのはどうなんだろう…とは思います。
 
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―難しいですよね。神社は変わっていないわけで、世の中が変わっているだけですもんね。
 
黒木さん:そうですね。今の時代、ネットとかで複雑に絡まってはいるんだけれども、でも何となくさみしい…ですよね。知り合いは沢山いても人間関係は希薄になっていって、身近にたわいもない話や相談のできる人もいなかったりする。自分の心を自分で整理しなきゃならないとなれば、こういう場所はいいのかもしれません。
 
最近はパワースポットとかスピリチュアルだとかで、全国的にも若い参拝者の方々が増えています。そういう方達とふと神社のことなどを話す機会があるんですが、何というか…素直に理解するんですよね。否定しない、ポジティブな反応をするんです。
話して分かるかな…?ということが意外と相手にヒットしていたりして。あぁ、こういうことを求めていたのね、と分かるんです。来るきっかけはパワースポットだとしても、帰るころには「神主さん、神社ってなんかいいですね」っていう人がいたりするのは、それまでとは何か違うものを見出したってこと。それはどこかで求めているということですから。今から変わってくると思いますよ。
 

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よく“ここの神社はどんなご利益があるの?”と聞かれます。
 
色々な神社があるので、そういう風に考えるのは悪くないんですけど、ここの神社は山伏さん達が修行をしていた場所で、元々頻繁に参拝者がきていたわけではないんです。
なのでここに来た方は、難しい祝詞や作法はいいから神様の前で手を合わせて、心と頭がごちゃごちゃしていることも全部、神様の前で打ち明けて片づけていってもらいたい。引き出しじゃないですが、きれいに片づけたらスペースが出来るように、心にね。そこに神様からもらえるんじゃないですか…という話もたまにします。ここがそういう神社であったら、うれしいなと思います。
 

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黒木さん、ありがとうございました。

 

【霧島東神社】
889-4414 宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田6437
 

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高原中学校

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高原町中心部にある高原町立高原中学校は、広い敷地内にゆったりと構えられており、板張りで統一された校舎内など…温かみのある広々とした環境が特長です。
学校教訓は「礼始礼終 切磋琢磨 誠心誠意
礼を重んじる校風があり、毎朝生徒たちは校門の前で一礼し、門をくぐります。
 

■校舎の様子

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■教室の様子

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■家庭科室/理科室

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■礼法室/パソコン室

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■図書室

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 ※高原町民は町内の小中学校全ての図書室において本を借りることができます。

 

■3F廊下/プール

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■その他の活動など…

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 高原中学校には体育館の他、武道館もあります。生徒たちは部活動を通して
スポーツ・武道に励み、県内外の大会での活躍を見せています。
 
その他…学校の詳細についてはこちらをご覧ください。
 
 
高原町立 高原中学校
所在地:〒889-4412 宮崎県西諸県郡高原町大字西麓709番地144
TEL(0984)42-1057