リハビリケアセンター音いろ

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広原小学校の近くにある「リハビリケアセンター音いろ」は、身体が思うように動かない方々が安定した生活を送れるように支援するデイサービス施設です。
道沿いに建てられた新しい施設を見て、どういった場所なのか気になった方もいるのではないでしょうか。
施設長の末山さんは、理学療法士として宮崎市内の病院でリハビリの仕事や訪問サービスなどの経験を積み、“生まれ育った場所に恩返ししたい”との想いから、去年の2月に地元の高原町でリハビリケアセンターを開業しました。

 

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―この仕事を選んだきっかけ、内容について教えてもらえますか?

末山さん:元々親戚がリハビリの仕事をやっていたので、自然と興味を持って入りました。基本的には医療的な勉強全般をしていきながら、病気になった人がどういう方法で普通の生活にもどれるか…というところを診ていく流れになります。

体に触れて、こういう所を強くしていきましょう、体を柔らかくして、動きやすくして…とか。痛いところがあれば痛みを軽くするような動きを指導したりしています。
加えて今は、年齢とともに落ちていく体力を維持するために運動しましょう、
という予防リハビリもやっていっているところです。
病気じゃなくても体力は落ちていくし、部屋にこもりがちになる前に、こういう場所に来ていただくことで、その他の認知症なども含めトータルにみていくことをやっています。

 

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折り紙を折ったり、機械でトレーニング等…施設内にはリラックスした雰囲気が漂います。

 

施設自体は介護保険が使えるので、基本的には40歳以上の方が対象になりますが、リハビリに関しては、0歳~100歳超えまで年齢問わずにやれることです。自分の経験でも、生後3か月からリハビリを始めた人もいます。

―生まれてすぐの方の症状はどういったものだったのでしょうか?

末山さん:生まれてすぐの場合は、具体的にどこが悪いとか、判断が難しい場合が多いのですが、脳や心臓の障害があることで、体が硬くなって動かせないことが一番多いです。
なので直接さわって、動かしてあげます。年配の方に関しては、できないことが増えてくる感じになるので、動かせるところは動かしてもらい、できない部分をアシストする。なるべく自分でできることはやっていきましょう、という指導になります。

 
―現在は、どういった方々が主に利用されていますか?

末山さん:うちに来ている方々は、60歳前後~80歳前後の方が多いですね。
やることは個人それぞれのメニューで変わってくるのですが、いちばんは体を動かすこと、その次は脳のトレーニング、計算問題をしたり言葉の勉強をしています。
なるべく身体の機能が落ちないように予防すること、落ちてきたところは持ち上げる…という感じでしょうか。
 
ずっと在宅をまわっていた時に感じたのが、やっぱり病院生活は嫌だという方が多いことでした。できる限り家で生活できるように、手助けになるようなことができれば…と思っています。こういう所に来て、身体と頭を使って、自分でできることはやりながら、楽しく生活していきましょうということです。
 
―こういう場所にきたら、一人でやるよりも楽しく続けられそうですね。
 
末山さん:ですね。遊び感覚で、頑張りすぎないことが大切だと思っています。
楽しくないと続かないし、ね。長生きするために頑張るっていうのも…もう皆さん頑張ってきているんですから。やれやれって言われてやるのは、自分でも嫌だしね。
本当に楽な気持ちで、楽しく、長生きをしましょう。というシンプルな想いです。

 

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末山さん、ありがとうございました。