えがおリレーvo.12 久保ぶどう園

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たかはるで日々暮らしをいとなむ人々。
その人生やありのままの姿をリレー形式で伝えていきます。
今回は第12回目、久保ぶどう園さんです。

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久保さん一家は、広原にあるご自宅の敷地内でぶどう園を経営されています。
取材へ向かうと、ぶどうを買い求める人が代わる代わる出入りしています。
これから9月にかけてが繁栄期!皆さん忙しそうに作業されていました。
 

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立派なぶどうが沢山~!キリシマ、クイーンニーナ、ゴルビー、ピオーネなどの数種類が並びます。
そのほとんどが皮ごと手軽に食べられるそう。
 

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今、一番人気なのはシャインマスカット。見るからに綺麗で美味しそう…!

 

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 こちらの女性は、久保 冷子さん。
小林市からご主人の元へ嫁ぎ、久保ぶどう園を始めてもう48年目になります。
ぶどう園の仕事についてお聞きすると…
「ぶどうの生育をみていくのが一番の楽しみですね。
周りは大変だというけれど、私達は慣れているから大丈夫。」と笑います。
 

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ちょうどこれからの季節、7月から9月にかけてが販売時期。
それが終ると剪定作業に入り、正月明けには芽が出てきます。
そこから約半年間はぶどうの袋掛けや薬の散布をしながらお手入れし、梅雨明けには収穫が始まる…というサイクル。
 

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試食も出来ます。味比べをして好みの品種を見つけてみては!?

 

奥に見えるのが、冷子さんの息子さんである一樹さん。
ぶどう園を継ぐ為、高校卒業後に福岡でぶどう栽培を学び帰郷。
子どもさんも3人産まれ、家族皆で暮らしています。
 
「ここには自然しかないですけど…」とはにかむ一樹さん。
この地で生まれ育った一樹さんにとって、自然が身近な暮らしはごく当たりまえのことのようです。そしてこの辺りでは、地域のつながりもしっかりと根付いています。
 
「地域の親同士も仲がいいですもんね、子どもも少ないですから…。
学校帰りに一人で歩いていた息子を見かけた人が車に乗せて帰ってきてくれたり、
うちの母は作った野菜を誰かしらに持って行って、物々交換して帰ってきたりしますよ()
 

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“お持ち帰り下さい”と、片隅に新鮮な野菜がゴロゴロ♪

…それが自然と成り立っているって素敵なことですよね。
人同士のつながりの大切さに気付き、都市部でもコミュニティーを作ろうとしたり、
物々交換的なことを始めている人達がいるくらいです。そういうことがずっと自然に根付いている場所がまだまだある…そんな気配に嬉しくなるのでした。
 

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久保さんご一家、ありがとうございました。
 
家族がそばにいて、一緒に仕事をしながら助け合える環境。
「近くにいて良い面も、悪い面もありますけどね…()」と一樹さん。
けれど家族が周りにいて助け合える環境って、何だかんだありつつも、やっぱりいいと思うんですよね。
久保ぶどう園には、家族ぐるみならではの落ち着いた雰囲気が漂っていました。
 
 
次回のえがおリレーは、とにかく身体を動かすことが大好き!だという元気な女性です。どうぞお楽しみに!