えがおリレーvo.11 堀田 博文さん

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たかはるで日々暮らしをいとなむ人々。
その人生やありのままの姿をリレー形式で伝えていきます。
今回は第11回目、堀田 博文さんです。
 

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 宮崎県内で美術教師として働いていた堀田博文さん。
ちょうど定年を迎えて退職する頃、高原町広原地区にある“当初は荒れ地のようだった”この場所を見つけて瞬時に気に入り、土地の購入を決めたといいます。
その後建てられたお家は、憧れていたヨーロッパの古い木造建築がモデル。
この辺りの広々とした景色によく馴染んでいます。
そんな博文さんのお部屋には、動物の骨や植物、沢山の絵や書物が置かれていて、いかにもアトリエといった感じの雰囲気でした。
 
―元々絵がお好きだったんですか?
 
博文さん:高校で美術部に入って、ハマってしまったというか。最初は教師をやりながら自分の絵も描けるだろうと思っていたら…とんでもない!(笑)現場に入ってクラスを持ったら、もうどっぷりですよね。学校にいる間は、学級づくりや生徒達と向き合う日々でした。
定年後はお金よりも自分の時間を大事にしたいという思いがあって、やりたいことや趣味を楽しんでいますが…お金も無くなってくるし、今焦ってきてるんですけどね(笑)
 
―(笑)今やっと自分の時間を楽しまれている所なんですね。
 
博文さん:そうですね、他にもまだやりたいことが一杯あって…。
定年して2年後に小林で個展を開いたんですが、今はここ最近書き始めたシリーズに夢中になっていて、この流れで次回の個展をやりたいなと思っています。
あとは佐多岬などへ釣りに行ったり、料理も好きで、キッチンには料理本がずらーっと並んでいますよ(笑)酵素作りにもハマっていて、“これは何でも出来るわ!”と、いちご、びわ、桑の実…何でも試しに作っているところです。
 

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お部屋の棚には思い出の品や、堀田さんの好きなものがズラリ!

 

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机上の壁に飾られている絵は、若い頃のお気に入りの作品。右の絵は最近書き始めたというシリーズで
葛飾北斎にインスピレーションを受けて仕上げたものだそうです。
 

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何気なく置かれた一枚の絵。無造作に置かれた植物と相まって、いい雰囲気です。
「大学生の時に描いた絵。厚手のいい紙なんですが、今はもう無いんですよ…。
これを土に埋めてしばらく置くと、カビが生えたりして思わぬ色が出るんです。
それを取り出しきれいに乾かして元の紙に戻ったところで絵を描くんです。」
 

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★写真から肖像画を仕上げてもらえますよ。ご興味のある方は090-7169-8000(堀田さん)まで。

 

高原町に移住されてきて、好きな所や思う事などあれば聞かせてもらえますか?
 
博文さん:色んな人達をつなげていって、ネットワークをつくれたらいいですね。
お偉いさんだけじゃなくて、地元の面白い人達なんかを集めて会をしたらいいと思うんですよ。高原町の売りと言えばもう“自然”だと思うんです。
いかにこの自然を残していくかということが何より大事じゃないかと思っていて。
水が美味しいでしょ?こんだけ溢れている所っていうのは中々ないですよ。
この水を絶対に守らないといけないし、
この水を守るためには山に手を入れないといけない。
今どんどん杉を切っているけど、そのあとに広葉樹とか植えて自然を守っていかないと。
何にせよ将来大切にされていくのは、この自然じゃないかと思っています。
町に箱物を作っても維持管理費にお金が掛かる訳で…それよりはこの自然を残していくような形で。川をきれいに保つとか、今の自然環境を守っていけたらいいなと思っています。

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博文さん、ありがとうございました。
 
たまたま、お子さんが堀田先生にお世話になったという人に話を聞いたのですが
当時サッカー部の顧問をされており、生徒達からも“ホッタマン”の愛称で慕われていたとか。定年後にも家を建てる時など…何かしらの際に出てくる生徒さん達からのサポートの話。
きっといい先生だったんだろうなぁ~という雰囲気が、その幅広い知識や探求心、優しいお人柄に滲み出ているのでした。
「先生時代にはもう、心をすり減らしましたよ…」そう笑う博文さん。
これから先も充実した日々を楽しんでいって下さいね!
 
次回のえがおリレーは、ご近所さんの「久保ぶどう園」をご紹介いただきました。
ちょうどこれからが旬の季節ですね~!どうぞお楽しみに。