えがおリレーvo.2 瀬戸山裕子さん

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たかはるで日々暮らしをいとなむ人々。
その人生やありのままの姿をリレー形式で伝えていきます。
今回は第2回目、瀬戸山 裕子さんです。
 
高原町でコンクリートブロックの製造を行う【瀬戸山ブロック】
広い敷地内には沢山のブロックが積まれ、大きなトラックが行き交います。

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普段こちらの事務所でお手伝いされているという裕子さんは、高原で生まれ育ち、この地が大好きだと言います。「足を運んで感じてほしいものはいっぱいあるんですよ~」と高原の魅力をはじめ、子育てのことなど…いろんなお話を朗らかに話して下さいました。 

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向かって左が事務員の方、右が裕子さん。

 
裕子さん:ここに嫁いでから毎年三社参りするんですよ。
霞神社、霧島東神社、狭野神社と家族二世帯皆で行き、一年が始まります。
社長は毎月一日に霞神社へ参っていて…。
そういう、神社へ行くことも自分の中で気持ちがいいですよね、邪気が払えるというか(笑)水もお米も美味しいし…夏は子供達を川遊びに連れていきます。湧水や新緑が気持ちよくて…。狭野(ご実家)に帰った時は、まず温泉に入って、あ~いいな~と。
小さい頃はお風呂にポンと入れる入浴剤に憧れもありましたけどね、ないものねだりで。けれど外にでると気づくんですよね。霧島の景色だとか地鶏だとか…同級生も皆帰ってきたら、まずはバーベキューですもんね(笑)
 
―うん、いいですよね。シンプルな環境の方が、生きることの豊かさを感じられるから…何もないって言うけど、そこに全てがあるってことを感じるというか。実際住んでいる方からそんな風に魅力を聞けると私も嬉しくなります。
 
裕子さん:私はずっと高原にいるので、逆に気付かないこともあると思うんですが…。今日も本当は、うちの母を紹介したいくらいです(笑)すっごく元気がよくて。(※旦那様のお母様。ちょうど北海道へ旅行中…)私は母に支えられています、本当に。核家族が多い中ですけど、私は母の存在がありがたくて…何しろ4人子供がいますので、母無しでは無理です。
 

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お子さんは上から、中3(男)中1(男)小5(男)4才(女)の4人。賑やかな家族です。
 

子供は外へ出したほうがいい、一人では育てられない。

 

裕子さん:上の男の子たちは本当に野球チームで育ててもらって。監督がお父さん、みたいな。怒るとこは怒っていただいたりして、すごくありがたいです。
 親御さんが忙しくて…とかで部活に所属していない子も多いですけど、逆ですよね。入れてもらったほうが、ゲームに夢中になったりもしないし。出来ることは皆でしますよ、ていう環境ができているので。横の連携じゃないですけどラインでお互い連絡し合って「送り迎えするよ~」だとか…。なので安心して預けて欲しいんです。
 
親も子どもを通して横の広がりが出来ますしね。(子供に対しての)気持ちだけは持って。逆に気持ちが強くなりますから。子どもがゲームばかりしていると、怒ってばっかりになりますよ~本当。
それよりスポーツをさせたら体力もつくし、自然いっぱいだし、サッカー場もいいのがあるし、武道もあるし、特に野球も(笑)いい監督にも恵まれていますのでね。
外に出してあげると子育てしやすいと思いますよ。
 
野球チームを通して“育ててもらっている”という感謝の気持ちが強いという裕子さ
ん。子供達がスポーツを通して切磋琢磨する姿に、親としても学ぶことや得るものが大きいと言います。
 
裕子さん:うちの子ども達は、本当に強くしてもらいました。技術やセンスはないんですけどね(笑) “気持ちだけは負けない”というか。チームでも誰かが守りに徹さないといけない、一番いいポジションをもらっているんだよって子ども達に言っています。
ピッチャー、キャッチャーだけでは成り立たない。社会でも一緒ですよね。悔し涙も経験ですから。さぁどうする?ってなった時に自分で解決しないといけないので、そういうキッカケにもなるし、学校とはまた違った学びがありますよね。
 

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弱さを出し切ってこそ、強くなれる

 
裕子さん:ゆっくり子育てって、理想の育て方としてありますけど、やっぱり出来ないんですよね。仕事や忙しさの中で…なのでなんかしたいなと思って。
朝、小学校へ読み聞かせに行くんですが、絵本だからこそ伝えられえることもあるし、学校の空気を感じることも出来るのでいいですね。
そこにご高齢の方も来られるんですけど…きれいですよ。容姿どうこうではなくて、志しているものがきれいなんですよね。我が子のように来てくださって、私に本の選び方まで教えて下さる。「今日は○○ちゃんが元気でよかった、私も元気もらったわ~」といって帰られて…。
そこに何を求めるでもなく、そういう関わり方なんですよね。

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最初の子は完ぺきに育てようとして、本当に毎日泣いてました。
うまくできない~、立派なお嫁さんでいたい…と頑張っていたけど、無理でした(笑)それを受け止めてくれる人、環境があったから…ありがたいことですよね。
 
母に相談するといつも「あー、そんなことあるよね。大丈夫だから」って言って下さって。
やっぱり弱い所を見せて、初めて伝わることもあるんだなということが分かって。
泣いて伝わったり…そういう自分をさらけ出す強さがあって、今があるんですよね。弱い所を出し切れて、強くなるんです。
最初から皆強がっていると、お互いにカチカチ当たっちゃうのでね。
色んな方の話を聞いて、そこで打ち明け合って…本当は言いたくないところも言う勇気をもって吐き出すと、そこから打ち解け合える。ほんっと、きれいには生きていけません、皆さん(笑)
 
どんどんオープンに、外に出て…
弱さをさらけ出すのも最初は勇気がいりますけどね。
 
私なんかは、ひたすらがむしゃらですけど(笑)それが好きなんです。
人生いつも順風満帆だと怖いんです、登り坂のほうが自分自身、いいんですよね。いっーぱい、泣いて笑って…それが生きてる証拠ですからねっ(笑)

 

 

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裕子さん、ありがとうございました。
 
明るい笑顔を絶やさない、まさに太陽のような方。
この記事に載せきらない程いろんなお話があったのですが…一貫して感じるのは “感謝している”というご本人の気持ちが、いつも根底にあるということ。
日々の生活において、ちゃんと周りに感謝できるということが、生きるエネルギーの源になって、毎日をしあわせに楽しく暮らせているんだろうなぁ…と。
柔らかい笑顔で笑う裕子さんの周りでは、家族や子供のこと、人とのつながり…とてもいい具合に物事が巡っているようです。
 
人との関わり方って、本当にそれぞれ。
面倒くさい時は“関わらない” それも楽かもしれません。
けれどそこで、あえて関わってみる。そこから見えてくるもの、問題に向き合いながらその先を進んで行くと…それまで以上に豊かな人生が広がっているかもしれませんね。
 
最後に、今回のお話の最中に印象的だった言葉を残します。
“ふさがっているよりも(心を)オープンにしていると、色んな情報も入ってきて。
自分の中で整理していかなきゃいけないんだけど…ある意味、皆が最終的に想っていることは「しあわせになりたい」っていう欲求、になるんですよね。しあわせも、自分だけのじゃなくて家族が、チームが、地域が…て周りの幸せを考えていったほうが倍増していくので…、そこですよね。”
 
次回は裕子さんのお友達、エステティシャンの女性をご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに…!